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DreamWorks幹部、AMDからインテルへの移行理由を語る

文:Brooke Crothers(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年07月11日 14時41分
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 IntelはDreamWorks Animationの目をAdvanced Micro Devices(AMD)から自分たちに向けさせることに成功した。DreamWorksは、Intelの方がパフォーマンスが高く、より有望なロードマップがあるとして、AMDではなくIntelのプロセッサを導入することを決定した。

 DreamWorksは、移行の理由として、Intelの次の新製品である「Nehalem」プロセッサと「Larrabee」グラフィックチップを挙げた。

 IntelとDreamWorksは米国時間7月8日、3D映画制作技術で戦略的提携を結んだと発表した。DreamWorksは2009年から、すべての長編映画を3D技術を使って制作する計画だ。視聴者は3D用の特殊なメガネをかける必要がある。IntelはDreamWorksに「複数のプロセッサコアを搭載する将来のチップを含む、最新の高性能処理技術」を提供する。

 この提携はAMDにとって痛手だ。AMDは2007年、サンフランシスコにあるGeorge Lucas氏のLucasfilmの施設でクアッドコア「Barcelona」を発表し、Barcelonaは映画業界で大きな役割を果たすことになると強調していた。しかし、プロセッサのバグによる度重なる遅れにより、Barcelonaへの高い期待は勢いをそがれた。

 AMDは声明の中で、「AMDは2005年初めからDreamWorks Animationと長く実りある関係を維持してきたが、2008年初め、AMDとDreamWorksはマーケティングおよび技術提携を延長しないと決定した。しかし、DreamWorksは今なお重要で高い評価を受けている顧客であり、将来、われわれと再び提携する機会をもてることを期待している」と述べた。

 要するに、DreamWorksはロードマップを見てIntelの方を気に入ったということだ。DreamWorks Animationsの制作担当プレジデントであるJohn Batter氏は、Nanotech: The Circuits Blogのインタビューで、「Intelのロードマップの方がわたしたちのニーズに近い。画像の複雑化、データ量の増加により、レンダリング時間が長くなっている。今度は、この3Dにさらにデータが積み重なることになる。すでに増加しているデータが倍になるということだ」と述べている。

 Intelには最適のテクノロジがあるとBatter氏は言う。「もっと馬力が必要だ。Intelの次世代プロセッサの複数のコアにより、わたしたちはニーズの急増に十分対処できるようになるだろう」(Batter氏)

 Batter氏によれば、DreamWorksはAMDと3年間提携していた。

 同氏は、Intelはアニメーションツールの再設計でもDreamWorksを支援することを明らかにしている。「わたしたちのアニメーションツールはすべて独自のものだ。Intelは、マルチコアを活用し、レンダリングツールの拡張性、キャラクターアニメーションツールの拡張性を高めるため、DreamWorksのソフトウェアツールを再構築する」(Batter氏)

 DreamWorksは、最大5000基のコアを搭載したレンダリングファームを使ってアニメーションを作成するが、ツールをプロセッサコアの増加に対応させる必要があるとBatter氏は言う。たとえば、Nehalemチップには、最大8基のコアが搭載される予定だ。現在、Intelが提供しているチップのコアは4基だが、Larrabeeには最大32基のコアを搭載される予定だ。

Intel Nehalemアーキテクチャ Intel Nehalemアーキテクチャ
提供:Intel

 Batter氏は、Intelに移行する理由として、NehalemとLarrabeeを挙げている。同氏は、LarrabeeはIntelの汎用CPUを「補完」するだろうと述べている。

 Nehalemは2008年第4四半期に、Larrabeeは2009年〜2010年を予定されている。

 IntelとDreamWorksの提携によるリリースの第1弾は「Monsters vs. Aliens」で、公開は2009年3月の予定。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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