注目集めるモバイル用チップ市場--クアルコムとインテルの製品を検証

文:Brooke Crothers(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2008年07月02日 07時00分

 Qualcommには「Snapdragon」があり、Intelには「Atom」と「Moorestown」がある。これらのチップの中でどれが、ポケットデバイス、超軽量コンピュータの市場にとってより有望で魅力的なチップなのか。判断は読者にゆだねようと思う。

 これらのチップはすべて、Appleの「iPhone」のようなモバイルインターネットデバイスや、Asusの「Eee PC」のような3ポンド(約1.4kg)以下の超軽量ノートPCをターゲットにしている。このうち、Snapdragon、Moorestownの2つのターゲットはハイエンドスマートフォンだ。

 シリコンをざっと見てみよう。どちらがより魅力的かは判断してほしい。

 QualcommのSnapdragon QualcommのSnapdragonは現在出荷されている高度に統合されたチップ。製品は2009年第1四半期に登場予定。
(提供:Qualcomm)

 Atomはすでに販売されている。Intelにとって、Atomは非常に消費電力の低いチップであり(ただし、携帯電話の世界では低消費電力とは見られていない)、ノートPC用の一般的な「Intel Core 2」チップの35Wと比較して、熱エンベロープは約2Wである。

 しかし、Atomの統合性は高くない。グラフィックス、オーディオ、メモリコントローラ、通信シリコンはすべて別々のチップセットに配置されている。

 重要なことだが、Atomは一般的なPCの他の「x86」アーキテクチャのIntelチップと同じソフトウェア、ウェブアプリケーションを実行できる。Intelによれば、これはAtom(そして他のIntelチップ)にとって大きなセールスポイントである。

 しかし、Atomは高速ではない。ハイエンドのAtomプロセッサ(1.6GHz)のベンチマークは、ローエンドの「Celeron」プロセッサとほぼ同じだ(CeleronはIntelのローエンドプロセッサである)。そして、Intelは公式に、Atomのパフォーマンスは2003年から2004年頃までの「Pentium」モバイルチップと同様だと述べている。

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