Qualcommには「Snapdragon」があり、Intelには「Atom」と「Moorestown」がある。これらのチップの中でどれが、ポケットデバイス、超軽量コンピュータの市場にとってより有望で魅力的なチップなのか。判断は読者にゆだねようと思う。
これらのチップはすべて、Appleの「iPhone」のようなモバイルインターネットデバイスや、Asusの「Eee PC」のような3ポンド(約1.4kg)以下の超軽量ノートPCをターゲットにしている。このうち、Snapdragon、Moorestownの2つのターゲットはハイエンドスマートフォンだ。
シリコンをざっと見てみよう。どちらがより魅力的かは判断してほしい。
Atomはすでに販売されている。Intelにとって、Atomは非常に消費電力の低いチップであり(ただし、携帯電話の世界では低消費電力とは見られていない)、ノートPC用の一般的な「Intel Core 2」チップの35Wと比較して、熱エンベロープは約2Wである。
しかし、Atomの統合性は高くない。グラフィックス、オーディオ、メモリコントローラ、通信シリコンはすべて別々のチップセットに配置されている。
重要なことだが、Atomは一般的なPCの他の「x86」アーキテクチャのIntelチップと同じソフトウェア、ウェブアプリケーションを実行できる。Intelによれば、これはAtom(そして他のIntelチップ)にとって大きなセールスポイントである。
しかし、Atomは高速ではない。ハイエンドのAtomプロセッサ(1.6GHz)のベンチマークは、ローエンドの「Celeron」プロセッサとほぼ同じだ(CeleronはIntelのローエンドプロセッサである)。そして、Intelは公式に、Atomのパフォーマンスは2003年から2004年頃までの「Pentium」モバイルチップと同様だと述べている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」