アフィリエイト広告にリスティングを融合させる「SEMメディア」の活用法 - (page 2)

斉藤勇太(ネットマーケティング)2008年06月27日 19時21分
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 ここで1点注意したいのが、関心の高いユーザーに対して訴求することができるリスティング広告と、潜在的に幅広く関心を持つユーザーに対して訴求することができるアフィリエイト広告は、どちらか一方を選択して実施するものではなく、訴求するユーザー層がまったく異なるために、むしろ併用すべき広告であるということです。

 効果的にユーザーを獲得できる特徴がある反面、自ら検索窓にワードを叩いてくるユーザーにしか訴求できないという欠点を持つリスティングは、ターゲットに対応しきれないことが多いのが課題です。

 また多くの広告主が類似したキーワードを購入するため、人材、金融をはじめとする多くの業界で、1クリック500円以上という高単価となってしまい、逆にコストが高くなってしまうという現象も多くみられます。

 リスティングのメリットを挙げると、現在はオーバーチュアとGoogleの2強となっているため、広告主が運用する際の大きな入口は1つ、もしくは両方使用したとしても入口は2つであるため、入口の時点で決定的な失敗を冒すリスクが少ないといえます。

 また運用開始後も、基本的にクリック単価に対しての月間想定インプレッション数、クリック数など、システムである程度把握することが可能なので、より透明感の高い広告といえるでしょう。

 一方でアフィリエイト広告の場合、導入の入口となるASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)が、現在日本に70社〜80社ほどあり、特にPC向けに関しては、各ASPが業界、成果地点、プロモーション内容などの様々な面で他社と差別化を図っており、ASP選びはアフィリエイトを始める上で非常に重要なポイントとなっています。

 さらに、アフィリエイト特有の自由度の高さゆえに、報酬単価、報酬の発生地点、プロモーションの詳細内容など、広告主側で決定しなければいけない点が非常に多いため、リスクが大きい分、しっかりとポイントを押さえて運用すれば、他社と差をつけることが可能な広告手法となる特徴があります。

 人材業界を例に報酬の発生地点ひとつをとってみても、会員登録、仕事申込、来社面談、就職決定時点など、様々な設定が可能となり、クリックで課金となるリスティングとは大きな違いがあります。

 さらに、バナー、テキストなどの広告素材、飛び先のページ(ランディングぺージ)などをカスタマイズし、よりキャッチーなクリエイティブで、ユーザーの関心を引くこともできます。

 このように、アフィリエイト広告は、成功のために非常に煩わしいステップを踏まなければいけない反面、他社と差別化を図りにくいリスティング広告と比較すると、自由度の高いキャンペーンが可能となってくるのが特徴です。

今後は「SEMメディア」の活用が主流に

 「とにかくユーザー数を集める」というイメージを持たれがちなアフィリエイト広告ですが、質の面も広告主から求められるようになってきています。

 この点でアフィリエイト広告に大きな影響を与えたのが、クレジットカードなどをはじめとする「比較サイト」の出現です。こういった媒体は自らのサイトへより多くのユーザーを集め、アフィリエイト経由での報酬を獲得することを目的としています。サイトオーナー自らがSEO対策、リスティングなどの検索エンジンまわりを固めてユーザーを獲得していくことから、「SEMメディア」とも呼ばれます。

 こうしたSEMメディアがリスティング経由でユーザーを誘導する場合、自腹を切ってキーワードを購入するため、膨大な数のスモールワードを低単価で購入し、網を広く構え、ユーザーを囲っていく手法をとります。

 これにより、

  • 自ら検索窓にワードを叩き、商品やサービスを探しに来るような関心の高いユーザーをアフィリエイト経由で獲得することが可能になる。
  • 自社で決して購入することのないようなスモールワードを媒体側で購入してもらえるため、コストをかけることなくリスティングの網を広げることが可能になる。

 以上2点のようなメリットがあるため、アフィリエイト広告の報酬単価は少し高くなりますが、リスティングを活用したSEMメディアからユーザーを獲得する手法は今後、広く多くの業界で主流となっていくであると考えられます。

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