Microsoft、Googleが、オンラインに保存されている医療記録の保護を目的としたプライバシー基準を支持する保険会社、医療サービス提供者の仲間に加わった。
合意の枠組みをまとめたMarkle Foundationの発表によれば、医療記録のオンライン保存が安全であるという安心感を与えることを意図する、新しい「Connecting For Health」の指針は、「医療サービスの典型的な行き詰まり」を打破することを目的としている。
この動きは、GoogleとMicrosoftが、消費者が個人情報をアップロード、保存、閲覧し、医療専門家、保険会社と情報を共有できるポータルを作成する取り組みを強化したことを受けている。
しかし、消費者による導入はあまり進んでいない。Markle Foundationが発表した推計によれば、電子個人医療記録を持っている米国内の成人は610万人に過ぎない。
Markle Foundationの代表を務めるZoe Baird氏は、発表の中で、「個人情報が保護されていると消費者が確信すれば、電子個人医療記録、オンライン医療サービスに対する消費者のニーズは急増するだろう」と述べている。
4月に発表された「New England Journal of Medicine」の記事では、Google、Microsoftの患者情報データベースは次第に、他の有名な医学研究プログラムのデータベースよりも大きく、新しいものになる可能性があると示唆されている。これにより、研究者は、研究を行う際、多くのデータソースを頼りに研究を行うよりも、MicrosoftとGoogleとチームを組んだ方が簡単で費用がかからないと思うようになるかもしれない。
指針を支持している他の団体には、WebMD、ロビー団体のAARP、Aetna、America's Health Insurance Plans、BlueCross BlueShield Association、American Medical Associationなどがある。
この記事はReutersのニュースを契約の下、シーネットネットワークスジャパン編集部が編集したものです。海外Reutersの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」