GPS機能のついた携帯電話機がどんどん出てきている(皆さんお待ちかねの「iPhone 3G」も含めて)。そして、ロケーションベースサービスほどワクワクとさせられるようなWeb 2.0サービスが他にないことも事実である。
その証拠として、Nokiaは米国時間6月23日、新興企業のPlazesを買収することを発表した。
買収の金銭的な条件は明らかにされていない。スイスのチューリッヒが本社のPlazesは、業務を行う本拠地をドイツのベルリンに構えている。買収完了後は、NokiaのSoftware and Services部門の一部となり、将来のモバイル用アプリケーションに組み込まれる技術を提供する。買収は第3四半期完了の予定。
これは従業員13名のPlazesにとって朗報である。位置追跡アプリケーション市場における競争は厳しさを増しており、勝者も明らかにならない。
Plazesの23日付けのブログには「2005年に創業した当時は、この分野のポテンシャルは一目瞭然と思っていたが、戦いは案外苦しいものとなり、多くのコンセプトが実現できずにいた」と書かれている。
実際のところ、この分野で最初に注目を浴びた新興企業のDodgeballは早いうちにGoogleに買収された。そして、Dodgeballはマスマーケットでの支持をとりつけるより前に、姿を消してしまった。
その後、Loopt(6月に開催されたAppleのWorldwide Developers Conferenceでプレゼンをした)、Whrrl、Brightkiteなどの似たサービスを提供する新興企業が現れた。Plazesは買収されることで、競争から抜け出し、多くの同業者のような運命をたどらずに済むことになる。
Plazesのブログには「すべてがうまくゆけば近い将来、Plazesは、オンラインやモバイル端末を通して、膨大な数のNokia顧客に提供されることになる」と記されている。Plazesは今後もスタンドアロンのサービスも提供し続ける。iPhone用アプリケーションも目下準備中だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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