[レビュー]“この手があったか”と思わせるパワーユーザーも納得のPCオンデマンド--「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」+「Lui RN」詳細レビュー - (page 2)

ライター:石井 英男/編集:アクティフ2008年06月27日 11時00分
NEC
RN700/1C
内容:「VALUESTAR GタイプR Luiモデル+PCリモーター」は、設置場所にとらわれずにPCを使える、NECが新しく提案したPCの画期的な利用スタイルだ。

データは普段持ち歩くPCリモーターにはないため、セキュリティも安心

 実際に、PCリモーターを利用して離れた場所から自宅のVALUESTAR Gタイプ Luiモデル(以下、サーバPC/サーバと呼ぶ)を操作するためには、まず、サーバー側にPCリモーターを登録する必要がある。リモートスクリーン・テクノロジには「セーフコネクト」と呼ばれる技術が搭載されており、サーバーとPCリモーター間でメールをやり取りすることで認証を行い、接続を許可する仕組みとなっている。

 このセーフコネクトはいわゆるVPN(仮想プライベートネットワーク)の一種で、セキュアな接続を実現。もちろん、サーバーへの登録を行っていない他のPCリモーターからサーバーにアクセスすることはできないので、セキュリティの面でも安心だ。

 サーバーへのPCリモーターの登録作業も簡単で、画面の指示に従って、メールアドレスやPOP/SMTPサーバー、接続パスワードなどを入力するだけで、初期設定および登録は完了する。

 LuiのPCリモーターは、このように登録したあと、ネットワークを介してホームサーバPCに接続して利用する。PCリモーターのローカルに文書などのファイルを保存しないため、PCリモーターが万が一盗まれたり、どこかに置き忘れてしまったときも、データが流出してしまう恐れがないことも嬉しい。

 セキュリティの大切さは実際に被害に合うまで実感が沸きにくいのだが、自分だけでなく他人も巻き込んでしまうのが怖いところだ。たとえば、以前知人が出張でニューヨークに行ったとき、ホテルに置いていたノートPCが盗難にあってしまった。幸い漏洩につながるデータはなかったが、自分のメールのパスワードはもちろんのこと、取引先とのデータのやりとりに使っていたFTPサーバーに接続するユーティリティソフトが問題になった。

 つまり、万が一ログインされてしまったときに、FTPソフト経由でデータが漏れてしまうわけだ。そのため、結局設定は変更。そのサーバーを利用する数十人が巻き沿えに合ってしまった。LuiのPCリモーターならそんな迷惑をかけることもない。

無線LAN経由でも十分な速度を実現

 Lui RNの電源を入れると、ホームメニューが表示される。ホームメニューを見ればわかるように、PCリモーターの主な機能は、「リモートスクリーン」と「ファイル転送」の2つである。リモートスクリーンは、PCリモーターからサーバーに接続し、サーバーを遠隔操作するための機能だ。ホームメニューで、リモートスクリーンを選択すれば、サーバーへの接続が開始される。セーフコネクトでは、メールをやり取りして認証を行うので、サーバーへの接続には多少時間がかかることがあるが、せいぜい数十秒程度だ。

 サーバーへの接続が完了したら、サーバー側の画面がそのままLui RNの液晶に表示される。Lui RNの液晶は10.6インチワイドで、解像度は1,280×768ドットだが、サーバー側の画面解像度が1,280×768ドットより高い場合は、自動的に縮小表示され、画面全体を見渡せる。サーバー側の画面をPCリモーターに転送し、PCリモーターのキーボードやポインティングデバイスの操作情報をサーバー側に伝えることで、遠隔操作を実現しているわけだ。

 Lui RNは無線LANと有線LANの両方に対応しているが、まずは無線LANを利用して接続を行ってみた。無線LAN(IEEE 802.11g)経由の場合、マウスカーソルの動きがややぎこちなく感じることはあるが、キーの取りこぼしなどはなく、十分実用的に利用できる。さらに有線LAN経由でも接続してみたところ、無線LAN経由で接続した場合よりもさらに快適になり、マウスカーソルも滑らかに動くようになった。

  • Lui RNの電源を入れると、まずホームメニューが表示される

  • リモートスクリーンを選ぶと、接続用パスワードの入力を求められる

  • 無線LAN接続の場合、どのアクセスポイントに接続するかを選択する

  • ISP認証を行うかどうかを選択する。自宅の無線LANなどの場合は、「いいえ」を選べばよい

  • メールのやり取りを行って、接続が完了する

  • 接続が完了すると、サーバー側の画面がそのままLui RNの液晶に縮小表示される

想像以上にホームサーバPCを快適に操作できる

 小さくて軽いLui RNで、サーバー側にインストールされているアプリケーションをすべてそのまま利用できるのは、想像以上に便利でおもしろい。実際に、公衆無線LANサービスを利用して、外から自宅のサーバーに接続し、原稿執筆やメールチェックなどを行ってみたが、快適に作業が行えた。

 メールソフトで送受信しても、文章ファイルを更新しても、すべてのデータがサーバーのHDDに保存されるので、モバイルPCの場合とは異なり、ファイルの同期を意識する必要がないのも便利だ。

 もちろん、LuiのPCリモーターは「ホームサーバPCの画面を表示する“液晶画面付きのリモコン”」であるため、基本的にホームサーバPCに接続していない時は、PCリモーター単独では文章ファイルの作成やメールの下書きなどを含め作業はなにも行えない。対応している無線LANか有線LANなどのネットワーク環境がある場所でしか機能が発揮できないので、その点は意識しておく必要がある。

 最近は公衆無線LANの接続スポットも増え、ビジネスホテルなどにもたいてい有線LANが用意されているなどネットワーク環境を確保できることも多いが、移動中の列車の中などワイヤレスWANの利用のほうが便利な場面での利用が多いなら、レビュー済みの「LaVie G タイプJ」のシリーズがおすすめだ。

 唯一接続せずに使えるソフトとして、トランプのひとり遊び「ソリティア」やWebブラウザ「Internet Explorer」を搭載している。ただし、Webブラウザはあくまで公衆無線LAN利用時のユーザー認証用として用意されており、それ以外のWebページは正しく表示できない場合がある。また、FlashやJAVAなどのプラグインにも非対応だ。

  • ホームサーバPCに接続せずに、トランプの「ソリティア」で遊ぶこともできる

  • PCリモーター自体にWebブラウザ「Internet Explorer」が搭載されているが、Windows CE版なので機能は限定されている



<今回レビューに使用した商品>
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