1試合約500回のボール保持中、統計データが記録されないことがないようにするには、技術コーディネーター、試合監視員と、2人のデータ入力担当者が必要だ。
記録されるプレーには、はじかれたパス、ミスショット、ルールに反するピック、チャージングファウル、そしてもちろん、得点、リバウンド、アシストが含まれる。Lenovoによれば、NBAのレギュラーシーズン1300試合では、67万5000件以上の統計イベントが記録されることになる。29のNBAアリーナすべてで、データ入力の専門家は実用本位の「ThinkPad X61」タブレットPCを使用している。
データはすぐにコートの周り一面に設置されているスコアボードに送信され、関連する画像がTV放送、NBA.com、アリーナのプレステーブルやアナウンサーブースに設置されている多数のモニタに表示される。
情報はNBAのプライベートネットワークでニュージャージー州セコーカスにも送られ、多くのデータ入力者によって試合のハイライトに関連するメタデータが記録される。NBA、MLBの両方でハイテクを使った統計データ収集プロセスの開発に携わってきたHellmuth氏によれば、これらはリーグのデジタルビデオアーカイブに利用されており、ビデオ映像から傾向や詳細を知りたいと考えている選手、コーチ、TV解説者、そして審判もビデオを検索できる。
また、NBAは試合の時間を完璧に計るため、特殊なコンピュータを導入した。スコアラー席下、コートのすぐそばには、ThinkPadがあり、「パーサ」として活躍している。ThinkPadは試合時間が中断、再開されたすべての時刻を記録している。
ThinkPadは審判がベルトで身につけているリモート装置とシンクされており、審判がホイッスルを吹くたびに、信号がベルトの装置に送られ、時計が停止、開始される。ほとんどの大学スポーツアリーナでも使われているこのシステムは、Precision Timeの社長であるMichael Costabile氏によって開発された。
NBAは、エラーが最も少ないことから、この方法を採用している。審判のホイッスルを聞いてから時計を停止するまで「人間の場合、10分の2秒かかる」とHellmuth氏は言う。「人間がすべてに関わっているため、試合時間は48分前後だなどと言うことになる」(Hellmuth氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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