ミニノートブームの本命登場か--日本HP「HP 2133 Mini-Note PC」 - (page 5)

ヒューレット・パッカード
内容:EeePCの発売に始まった小さくて安いノートPCのブーム。PC世界最大手のHPから発表された、格安ノートの本命とも言われてきた「HP 2133 Mini-Note PC」がいよいよ国内登場する。Windows Vistaと100Gバイトを超えるHDDを搭載し、誰でも使いこなせそうなHP 2133だが、実際の仕上がりも上出来だ。

独特の形のタッチパッド

 ノートPCを検討する上で、キーボードとともに見逃せないのがタッチパッドの位置や使い勝手だ。このHP 2133の場合、通常の機種と違ってボタン配置が変則的なタッチパッドを採用している。パッドエリアの左右にボタンがあるため、通常とは違う使い方が要求される。

 このボタンは通常のタッチパッドとは異なり、ストロークが長く、カチカチ音がしないソフトなスイッチを採用している。ソフトといってもふにゃふにゃしたものではなく、キーボードの延長のような感じだ。

 また、タッチパッドを使いたくない場合、簡単にオフにすることのできるスイッチが付いている。外付けマウスを使った場合、不用意にタッチパッドに触れて誤動作を防ぐことができる。設定メニューを呼び出すのではなく、専用のボタンを一押しで切り替えられるため、非常に使いやすくなっている。

  • タッチパッドのボタン配置は特異なもの

  • 使わないときは、ボタンを押すとタッチパッドがオフになる。オフの状態でLEDがオレンジに点灯する

動作時間はカタログ値と同等

  • バッテリーは底面左右のレバーを左右同時に動かすと外れる

 バッテリー動作時間はそれほど長くない。使用状況にもよるが、3セルバッテリーで2時間を切る程度といった感じだろう。動画がないウェブページの閲覧や、文書の作成ではそのくらい持つが、動画再生などを行うとさらに短くなる。

 カタログ値では2.3時間のため、実使用とのギャップが少なくむしろ良好といえよう。実際、カタログ値では10時間を超えるようなノートPCでも、連続して文書入力するような場面では半分以下になってしまう機種もある中で、むしろ安心して使えると言える。逆に言えば、省電力機能が充実していないため、どんな使い方でも大して稼動時間が伸びないという言い方もできるだろう。

 また、バッテリー駆動時間が短くても、評価できるのは充電時間が短いこと。電源を切った状態では、90%充電までは約1.5時間で済んでしまう。短い時間でもACアダプターに接続できれば、バッテリー容量が復元できるのは運用の自由度が広がる。

 なお、上位モデルに付属する倍の6セルの大容量バッテリーを使えば稼動時間は延びる。6セルバッテリーは単体でもバッテリー容量チェックができる優れモノ。動作中の交換はできないものの、バッテリーを2つ持ち歩くという選択もありだろう。

  • 外すときは、液晶画面下部に傷をつけないように注意したい

  • ハイパフォーマンスモデルに付属の2本のバッテリー

  • 6セルバッテリーを装着するとこうなる

  • 使用時は前傾姿勢となる

  • この傾斜が使いやすいこともあるが、持ち運びには不便だ

  • 6セルバッテリーでも、液晶の開度は変わらない

  • 6セルバッテリーは独立した容量表示がある。LEDの横の電池マークの部分を押すと点灯するバッテリーを外した状態でも表示する

  • ACアダプターは小さいとは言えない大きさ。電圧は18.5V

  • プラグは独自形状。中央の線が通信線のようだ

  • 充電時はオレンジ。充電完了時は青に点灯する

  • ACケーブルのほか、短いL型プラグも付属するが、コンセント先が折りたためないなど、国内メーカーに比べると工夫はいまひとつ

  • ケーブルのコネクターは国内では珍しい通称“ミッキー”。ノートPCに多い“メガネ”タイプではない

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