カリフォルニア州パロアルト発--Facebookは数週間以内にプロフィールページの新しいデザインを発表し、会員がすっきりしたページレイアウトを使えるようにする予定だ。同社の複数の幹部が米国時間5月21日にパロアルトで行なわれたメディア向けイベントで明かした。
また、会員への公開は6月になるが、その前に新しいページを開発者がテストするベータ版については、今週中にリリースするという。
20日夜にプレビュー版が発表された新しいデザインでは、5つの新しいタブに会員情報が振り分けられる。5つのタブは、各ユーザー向けのニュースフィード、プロフィール情報、写真、アプリケーション、カスタマイズ可能なページからなる。
デザイン変更の一環で、Facebookはニュースフィードの役割を大幅に引き上げ、新しい会員用ホームページでは「Feed」を第1のタブにしている。Facebookの製品マーケティング担当バイスプレジデントであるChamath Palihapitiya氏によると、この変更によって、動的に変化する友人からの情報やアプリケーションを見るのが容易になるという。
「われわれはこれが大きなトレンドになるとみている。人々は常にフィードを生成している。大事なのは、人々がますます物語的表現を使うようになってきているということだ。われわれとしてはユーザーが物語を語りやすくし、人々がこうした物語をもっと簡単に購読できるようにしたい」(Palihapitiya氏)
Facebookは、デザイン変更を発表するにあたって、配信や会員による利用をFacebookに頼っているアプリケーション開発者を怒らせる危険性がある。たとえば、専用のプロフィールタブに外部のアプリケーションが表示されるので、あまり人気のないウィジェットの開発者は、いささか隅に追いやられた気分になるかもしれない。
だが、同社の幹部は、最終的には、今回のデザイン変更によって開発者は会員と関わりを持つ理由が増えると指摘する。「配信の機会だけでなく、より有意義なアプリケーションを提供する機会も増えると考えている」とプロダクトマネージャーのMark Slee氏は言う。
さらにPalihapitiya氏は、会員用ホームページのニュースフィードの環境がさらに動的になることで苦労する開発者もいるかもしれないと付け加え、「基本的に静的な傾向が強いアプリケーションは、これまでほどの成功は収められないだろう」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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