これらの炭化した骨はストーンヘンジの埋葬場所から掘り出された。この場所で見つかった骨を放射性炭素年代測定法で測定したところ、この謎めいた歴史的建造物の建造が開始されたのとほぼ同時期である紀元前3000年ほど前のものであることが判明した。同じ場所で他にも骨が見つかっていることから、建造物の完成後も紀元前2500年頃まで埋葬場所として使用されていた可能性がある。発掘の責任者であるParker Pearson教授は、「ストーンヘンジが使われていた時代、ここは主に墓地であったことが判明した。ストーンヘンジは、その最初から、最盛期を迎えた紀元前3000年代半ば頃まで埋葬場所だった。ストーンヘンジのサルセン石が完成した時代に見られる火葬による埋葬は、この遺跡が使われていた時代の後期に見られる多くの埋葬法の1つに過ぎないと考えられるが、それでも、ここが『死者の領域』として存在していたことを示している」と述べている。
提供:National Geographic