インターネットメディアは非常に柔軟性が高いメディアであることはここで繰り返すまでもありません。TVのようにマスでのコミュニケーションもできれば、雑誌メディアのようにカテゴリターゲットもでき、またターゲットにピンポイントでコミュニケーションができるDMのような働きも期待できます。
この柔軟性がメディアプランの難しいポイントでもあります。少々脱線しましたが、これが「プランの華」につながります。インターネットメディアプランを考慮する際にはそのキャンペーン内で軸となりインパクトを得られる「華」の存在を考慮することが必要でしょう。
科学的根拠に基づいたターゲットにリーチしうるメディア選択、ターゲットのライフサイクルに見合うメディア選択は非常に重要でありますが、そこに「華」となるインパクトの高い仕掛けを足し込むことでより魅力的なプランに仕上がります。
プランの華はどのように決められるのでしょうか。キャンペーン目的によっても変わりますが、ユーザーにインパクトを与え、Buzzを上げるのであればリッチメディアという派手な展開も良いですし、ユーザーに企業/プロダクト/キャンペーンなどもっとよく知ってもらいたいと思うのであればタイアップという手もあります。
また最近では多くの企業が「業界初」のInnovativeなことをやりたいと言うケースも増えています。結果的にいわゆるインターネットメディアの枠組み/大きくメディアという枠組みを超えた展開案になることもあります。当然そのように大がかりなプランになる場合、様々なサポート要素(予算、メディア、クライアント側のサポート、制作代理店のアイデアなど)が必要になり提案から実施までの確度が低くなりがちです。どの場合においてもキャンペーンの目的にダイレクトに合致することが大事です。
これまで6回にわたってインターネットメディアプランというものを説明してきました。インターネットは他のメディアと似ている点、似ていない点が混在しておりまた独自の特徴も多く存在しています。ただ話してきた通り、インターネットメディアも他と同様メディアという観点で言えば多くは変わりません。
今までお話をしてきた点に留意しながらプランを立てる、プランを精査することで、満足のいくインターネットメディアキャンペーンが実現できることを願っています。まだまだ伝えきれないこともありますので、より実践的な内容に踏み込んだ“インターネットメディアプラン講座第2弾”を実施したいと考えています。その際にはまたご覧いただければ幸いです。
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