UPDATE ニューヨーク発--Facebook創設者であるMark Zuckerberg氏は米国時間11月6日午後、企業幹部、ジャーナリスト、マディソンアベニューにある大手広告企業の関係者らであふれかえる一室で、同ソーシャルネットワークサイトの新しい広告プログラムを正式に発表した。インターネットのバイラル性の傾向と「信頼できる紹介活動」に基づく野心に満ちたプログラムである。
「Facebook Ads」と呼ばれるこの新しいプログラムは、3つの要素から構成される。広告主はブランドページを作成し、ターゲット広告を掲載し、5000万人以上ものユーザーを有する同サイトにある情報と分析結果にアクセスすることができる。提携企業らは、Facebook Adsの3つすべての要素を利用するか、あるいはそのうちのいくつかを利用することができる。Zuckerberg氏は同プログラムについて、「これらすべての要素を組み合わせれば、かなり素晴らしい成果が得られる」と述べ、同プログラムの開発には「4カ月ほど」かかったと述べた。
ブランドページ作成プログラムにより、広告主らは情報やコンテンツ、Facebook Platform上で開発されたユーザー向けのカスタムアプリケーションを用いて、カスタムページをデザインすることができるとZuckerberg氏は説明した。Facebookユーザーは、そのブランドの「ファン」として登録したり、ブランドアプリケーションをインストールしたりすることが可能になり、こうした活動内容を自分のプロファイルの「Mini Feeds」や友達リストに配信する「News Feed」に表示することが可能になるという。
Zuckerberg氏は、「Facebookに掲載されているブランドページがユーザーの興味を引けば、そのブランドに関する情報がソーシャルネットワークを介して連鎖的に広がることになる」と述べた。「それが信頼できる紹介活動となるわけだ」(Zuckerberg氏)
さらに「Beacon」アプリケーションにより、広告主の外部のホームページに接続することも可能で、Zuckerberg氏は、Adidasのサンダル(同氏のトレードマークだが、さすがに6日の発表時にはつま先の部分が隠れた靴を履いていた)をeBayで販売する例を用いデモを行った。デモでは、自分のFacebookのプロファイルにこの商品の情報を掲載したいかと尋ねるFacebookのウィンドウがポップアップしていた。
またFacebookは、配偶者(または恋人)の有無や好きなテレビ番組にいたるまで、Facebookプロファイル内のすべての情報に基づいて広告主が広告を提供することのできるターゲット広告を発表した。Zuckerberg氏は、趣味に「ジョギング」を挙げているニューヨーク在住の18〜30歳の女性をターゲットにジョギングシューズの広告を掲載するためのインターフェースをデモで披露した。
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