Dellは米国時間5月29日、2009会計年度第1四半期決算を発表した。予測を大きく上回るというほどではなかったにしても、投資家にとっては心地よい驚きかもしれない。
同社の第1四半期の売り上げはおよそ160億ドルで前年同期比9%増、1株あたりの利益は38セントで前年同期比12%増となった。
アナリスト予測では1株あたりの利益34セント、売り上げは154億ドルから162億ドルの間だった。同日の時間外取引で同社の株価は7.5%上昇した。
商用および消費者向け製品とサービスの成長が業界平均よりも急速で、営業経費を抑えることができた、と同社は述べた。
世界第2位のPCベンダーである同社は、ノートPCの売り上げでHewlett-Packard(HP)とAcerに後塵を拝したが、この1年で改善をみせた。ノートPCの売り上げは昨年同期と比較して22%増加したが、前四半期からは2%の増加にとどまった。
Dellは、2009会計年度第1四半期に削減した3700人を含め、この1年で人員7000人を削減した。1年前の計画では8800人を削減することになっていたという。また、買収を通じて約2700人の従業員が新たに加わったことから、結果的に従業員の削減率は5%になったとしている。
同社の創業者であるMichael Dell氏が最高経営責任者(CEO)に復帰し、最大の競争相手であるHPに打ち負かされた業績の回復を目指す取り組みを始めて1年が経過した。28日に開催された「D6」会議においてDell氏は、小売りや消費者向け製品への集中など、いくつかの大きな潮流に乗り損ねたことを公に認めた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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