GWTを利用する場合でも、プログラマーはJavaでコードを書けるが、GWTはそのコードをウェブブラウザに組み込まれているJavaScriptに変換する。ブラウザによってJavaScriptの扱い方は異なるが、GWTの1つの利点は、各ブラウザのJavaScriptの扱い方が大きく異なっていても対応可能である点だ、とGoogleは主張する。
Johnson氏は、「すべてのJavaScript標準が、異なる方法で解釈されるわけではない」とし、「実は、そこが落とし穴だ」と付け加えた。
GWTは、最近のブラウザの大半をサポートしている。例えば、Internet Explorer、Firefox、Safari(およびiPhoneやGoogle Androidなどに搭載されているそのほかのWebKitベースのブラウザ)、Operaといった主要ブラウザの最新版もサポートしている。
SunはJavaの現行版「Java 6」でより多くの変更を行ったが、すでにJava 5で言語に関するいくつかの変更が行われた。その例としては、generics、enumerated types、annotations、enhanced for/loop syntax、autoboxingなどだ。
これらの新機能がサポートされたことで、GWTと他のJavaプログラミング環境との差が縮小した。それにより、プログラマーがミスを犯す機会が減り、GWTもより高速はJavaScriptを生成しやすくなる、とJohnson氏は語る。
GWTは、EclipseプロジェクトのJDTを利用して、人々が作ったJavaコードを理解する。その上で、Googleが設計したコンポーネントで、それをJavaScriptに変換する、とJohnson氏は説明する。
GWTはオープンソースソフトウェアであるため、「(外部から)膨大な数のパッチが寄せられる」という。たとえば、現行リリースには、アラビア語のように右から左に記述する言語のサポートが含まれているが、それもその1つだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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