Microsoftの最高経営責任者(CEO)であるSteve Ballmer氏は、「Yahooの一部を望むが、Yahooの資産すべてを取得するつもりはない」という同社の姿勢を貫いている。
Reutersの報道によると、同氏は新しい研究開発施設の開設式典のためのイスラエル滞在中にそのような発言をしたという。
現地時間5月21日のBallmer氏のコメントは、同社がYahooとの交渉再開を発表した18日の同社の姿勢を基本的に繰り返したものであった。
Reutersによると、Ballmer氏はイスラエルにおいて「Yahooを買収するつもりはない」と述べたという。「Yahoo全体を買収するつもりはなく、ただYahooとの価値のある取り引きについて話し合おうとしているだけだ」(Ballmer氏)
一方Facebookに関しては、何も進展はないようだ。
Reutersによると、Ballmer氏は「そちらに関しては特に進展はない」と述べたという。「Facebookとはすばらしい提携関係にあり、今後もこの提携に出資していくつもりである」(Ballmer氏)
Ballmer氏のコメントは、Yahooにつれない態度をとられた今、Microsoftが今度は人気の高いソーシャルネットワーキングサイトであるFacebookの買収を企てているのではないかという噂が急速に広まったことを受けてのものである。
このようなコメントはYahooの株価の上昇にはつながらなかった。18日の発表以来、Yahooの株価は、一株27.90ドルで開始した19日朝の時点の楽観的な予測に反し、下落している。21日の時間前取引でのYahoo株価は27.24ドルであった。
Microsoftは、Yahooの検索事業のみを買収し、同社株のごく一部を取得することを目的としていると報じられている。5月3日の買収撤回前にはMicrosoftが一株あたり33ドル支払うつもりでいたことを考えると、これでは投資家らの投資を促進させることにはならないだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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