[レビュー]東芝「dynabook SS RX」(前編)--社内モバイルのメリットを享受する - (page 3)

東芝
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内容:世界最軽量の薄型ノートであるdynabook SS RXシリーズに新モデルが登場した。東芝が「モバイルの理想形」と表現するこのビジネスモバイルを、前・後編でレビューしたい。この前編では、社内でデスクから会議室、休憩室でのアイディア出しまで、思いのほか移動する機会が多い「社内モバイル」の用途での使用感をレビューする。

省電力で一日中使える大容量バッテリー

  • バッテリーは交換可能。SSDモデルはサイズが同じで容量が半分の「バッテリパック2900」も付属する

 ノートPCをバッテリー駆動しているときの不満は、やはり途中で電源がなくなってしまうことに尽きる。バッテリーでの利用時間は、長ければ長いほどいいのだ。SS RXのもうひとつの魅力が省電力性能にある。大容量な「バッテリパック5800」装備のモデルでは、Windows Vista利用時に最長で12.5時間の電池駆動ができる。これはSSDモデルの場合だが、HDDモデルでも約11時間の電池駆動が可能だ。

 これだけ長く使えなくてもよいと思うなら、半分の容量のバッテリパック2900を使えば、駆動時間は約半分に減るものの、重さをさらに120g軽くすることも選べる。とはいえ、「バッテリパック5800」を装備したモデルでも、HDD、auのモジュールまで詰め込んでも1,134g。並のノートPCとはひとまわり違った軽さを実現しているのがSS RXだ。

 実際に「バッテリパック5800」で昼間一日中使用してみたが、ブラウザやオフィス系ソフトなどをガンガン使っても、ワーキングタイムの8時間は余裕で駆動していた。半分の「バッテリパック2900」でも4時間は十分に使用可能。この長時間の利用が可能ということは、別のメリットも増えてくる。出先でのノートPCの利用が多いビジネスマンは、充電時間を計算に入れた利用スケジュールを組んでいるそうで、充電のためにオフィスに戻る例もあると聞くが、バッテリーでの駆動時間が長ければ、そういったことも不要になる。時間を無駄なくビジネスに集中できるというわけだ。

  • SS RXのACアダプター(左)と他社のACアダプターを比べると、その小ささが実感できる

 また、いくら長時間使えるといっても、それを上回る長時間利用や、充電をするためにはACアダプターが必要である。SS RXに付属のACアダプターはACケーブルまで含めて約290gと軽く、大きさも他のノートPCのACアダプターに比べて小型。持ち歩きやすいACアダプターなら、さらに行動範囲は自由になっていく。

外でも光学ドライブが活躍! 選べる通信環境が魅力

  • 超薄型ノートPCながら、光学ドライブを搭載したモデルもラインアップ

 最近ではモバイルノートにもCDやDVDドライブが付いていることが多くなった。外出先でCD-ROMを受け取ってすぐにデータを参照しなければならない場合に大変重宝する。たとえば、展示会などでは資料としてCD-ROMをたくさんもらう。近場の展示会ならデスクに戻って作業をすればよいが、出張して展示会に出ている場合は、ノートPCに光学ドライブがなければ参照もできない。ドライブがあってよかったというシーンは結構多い。ただ、実際は光学ドライブは意外に場所をとる。重さの面では軽量化が進んでいるが、設置スペースは削りようがない。その意味で、SS RXの薄さで光学ドライブを搭載したことに驚きを感じる。

 また、通信環境といった面でもSS RXは充実している。有線LAN、無線LAN、Bluetoothだけでなく、auのCDMA 1X WINの通信モジュール内蔵モデルが選べるのだ、公衆無線LANスポットはかなり多くなったが、街中でいきなり通信の必要が生じても、公衆無線LANでは対応できない。そこで、携帯電話の電波を使った通信モジュール搭載モデルを選べば、利用可能エリアは一気に拡大する。auならauのエリアである地下鉄でも、高速移動中でも、一部の山間部でも使えるため、本当に場所を選ばす通信できる。

 PCカードスロットも備えているため、通信モジュール内蔵モデルを選ばなくても、各通信会社の通信カードに幅広く対応できることもSS RXの特長。現時点で、モバイルでの通信環境への対応は、かなり広いといえよう。

 補足だが、無線LANは最新のIEEE 802.11nドラフト2.0に準拠。しかも、通信チャネルを2つ使ってさらに高速で通信する40MHz幅での通信もサポート。対応無線LANアクセスポイントと無線接続すれば、100BASE-TXの有線LANに引けをとらない速度で通信できる。オフィスで大容量ファイルを開いたときなど、回線の早さを実感できる。

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