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[レビュー]東芝「dynabook SS RX」(前編)--社内モバイルのメリットを享受する - (page 2)

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東芝
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内容:世界最軽量の薄型ノートであるdynabook SS RXシリーズに新モデルが登場した。東芝が「モバイルの理想形」と表現するこのビジネスモバイルを、前・後編でレビューしたい。この前編では、社内でデスクから会議室、休憩室でのアイディア出しまで、思いのほか移動する機会が多い「社内モバイル」の用途での使用感をレビューする。

起動が速くて衝撃に強い新世代ストレージのSSD

 SSDといえば、回転部分がなく、衝撃に強いなどの印象を持っていることも多いが、動作速度もその言葉や数値に表しにくいものの、軽快だ。実際、SSDを搭載したフラッシュメモリモデルをさわってみた印象は、「早い……」の一言だった。

 SS RXなら、どのモデルを選んでも薄さと軽さを享受することができるが、その中でも異質の存在がSSD搭載モデルだ。SSDとはソリッドステートドライブの略で、HDD(ハードディスクドライブ)とは根本的に構造が異なるものが搭載されている。

 HDDは、名前の通り硬いディスクが中で回り続け、そこに磁気ヘッドが近づいて磁気でデータを記録していくもの。ディスクの回転と磁気ヘッドの移動という機構部分があり、とくに動作中の振動や衝撃で物理的破壊が起こりやすい。筆者にも、電源コードをひっかけられて机から落下させてしまった経験があり、データが破損していないか真っ青になったことがある。屋外のモバイルではなく社内で使っているときでもそんなトラブルは起こるものだが、SSDは、すべて半導体によるフラッシュメモリで構成されるため、回転部分もなければ、精密な移動をする磁気ヘッドもない。振動や衝撃に弱い機構がそっくりないのである。

  • 社内でも、電源コードをひっかけられたりと落下の危険性は意外に高い

  • SS RXに搭載されたSSD。ハードディスクではないため衝撃に強い

SSDなら画面を見たまま固まる“気まずい数秒間”がない

 SSDというと耐衝撃性についてメリットを語られることが多いが、アクセス速度という面でも高速だ。回転する部分がないので、回転をはじめて規定回転までに達する待ち時間が不要だ。また、データが記録されている部分を磁気ヘッドが動いて読みにいく必要もないので、あちこちに分散したデータの読み出しが高速だ。これが、たくさんのファイルで構成されるWindowsそのものや、高機能アプリケーションがすぐ立ち上がるという結果につながる。

 これは、すべての場面においていえることで、とくに早いのはスリープからの立ち上がり。HDDはディスクが回りはじめてから、規定の速度に達するまで数秒かかる。規定速度に達しないとデータの読み書きができないからだ。SSDはそれがないため、スリープからの立ち上がりも高速。打ち合わせでスリープ状態から相手に画面を見せるまでの急ぎたい場面で、画面を見たまま「……。」と待っているあの気まずい数秒がなくなったのがうれしかった。

 試しに、電源スイッチを押して、Windows Vistaのサイドバーが出るまでの起動時間を計測してみると、SS RXのHDDモデルが95秒前後なのに対し、SSDモデルは72秒前後。Excelの起動もほんのわずかの差だが、3秒対2秒とSSDが高速だ。パソコンを使っているとわかると思うが、HDDのアクセスランプは点滅していることが多く、その時間すべて短縮されるのだが、SSDの威力は想像してもらえるだろう。

 ついでにもうひとつSSDのメリットもある。Windows動作中はHDDのアクセスでカリカリ音がしていることがこれまでのノートPCだが、SSDは無音だ。省電力モードでCPUファンも回っていなければ、これほど静かなパソコンはない。静まりかえった場所で、想像力を働かせてパソコンを使う経験はSSDモデルならではだった。

 そんなSSDだが、残念ながら欠点もある。現時点では部品そのものが高価で、HDDよりも高くなってしまうこと。記憶容量も小さめになることが多かったのだが、SS RXのSSDモデルは128GBと大容量。これならHDDに近い感覚でアプリケーションをたくさんインストールしたり、データをたくさん入れておくこともできる。

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