撮影は液晶を開くだけで電源が入る。クイックスタートに設定をしておけば、液晶を開くとほぼ同時に撮影が可能。ただし、このクイックスタートを使用すると、待機中にもバッテリを消費するので、撮影時間は極度に短くなる。本体のボタンで強制的に電源を落とすことも可能だが、それよりも設定からクイックスタートを「切る」にした方がバッテリの持ちはずっといい。バッテリと撮影時間については後述する。
撮影は快適だった。クイックスタートを切っても、液晶を開いてから5秒程度で撮影がスタートする。まるでデジカメで写真を撮るように、気軽にハイビジョン動画を撮影できた。子どもやペットなどの何気ない瞬間を切り取るように撮影できるのはとても楽しい。本体が小さいせいか、撮影されている方も緊張しないようで、自然な表情を収められた。
本機には顔認識機能があり、人物を最適な画質で撮影できる。逆光に近い状態でも、検出した“顔”は最適な状態で撮影が可能だ。難しい操作をしなくても、人物撮影はおまかせと言ったところだろう。
ボディデザインから手ブレしそうな気がしたが、実際に撮影してみると、手ブレ補正機能の効果もあり、違和感なく使えた。レンズは16:9のワイド画角での撮影時で、ワイド側が40mm、テレ(ズーム)側で480mmになっている。ムービーとしては標準的に思われるスペックだが、スナップとして身近な風景を撮影しようとすると、ワイド側がぜんぜん足りない。もっと左右の情報を入れたくなるのだ。
作例は東京・東銀座にある歌舞伎座の正面に立ち撮影したのだが、ワイド側にしても建物の一部しか撮影できない。これでも歩道のギリギリ付近で撮影したのだ。室内での撮影となると、もっと厳しくなるかもしれない。通常のムービーならアクセサリー用のマウントねじが切ってあり、より画角を広げられるワイドコンバーターを装着できるが、本機には残念ながら対応していない。購入時の選択ポイントとして、「この画角でもいいのか?」ということを確認すべきと助言したい。
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