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「iPod」が直面する市場変化--岐路に立つアップル - (page 3)

文:Tom Krazit(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル、編集部
2008年05月09日 07時30分
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 いつの日かWalgreensや7-Elevenで買えるようになるかもしれないコモディティ化されたMP3プレーヤーとiPod touchの間を埋めるよう製品が出現する必要があるだろう。Appleは、電源に制約があるデバイスに大型スクリーン、より多くの機能、無線機能を搭載するために必要なチップ技術の進歩を待っている間に、低価格のiPodの魅力を増大するためのサービスを提供し始めることができるとRubin氏は述べた。

次に購入したいiPod 次に購入したいiPod

 調査に協力してくれた回答者でiPod shuffleまたはiPod nanoを次に買うiPodの候補として考えている人は合わせて13%にすぎなかった。これほど多くの人々がiPod touchを欲しがっていることはAppleにとってはすばらしいことだが、音楽プレーヤーを欲しいと思っているが、299ドルは高すぎて払えないという多くの人々は脇に追いやられてしまっている。Appleができる1つのことは、サブスクリプションモデルに対する昔からの抵抗をやめ、このようなサービスと組み合わせてiPodの販売を始めることだとRubin氏は述べる。

 Appleは長い間、人々は音楽をレンタルするのではなくて購入したいのだと主張してきた。しかし、人々は多くのデータをサードパーティーに格納する「クラウドコンピューティング」という考え方に慣れ始めているので、それが常に当てはまるとは限らないかもしれない。

 そして、より多くの人々が音楽とともにビデオのためにiPodを購入するようになるに従って、このようなサブスクリプションサービスがますます意味を持つようになっている。Appleは現在、iTunesを通じてテレビと映画のレンタルを提供しており、そこに需要が存在するなら、同様のパッケージングを音楽にも拡大することができる。わたしたちのほとんどは性急に音楽を買いすぎて、その曲やアルバムを買って1週間後には飽きてしまうので、買う前に視聴できるようなAppleのサービスを検討するようになると筆者は思う。

 Appleは、MacやiPhone市場とは異なり、音楽プレーヤーの領域では多少の優位性を持っており、その点で次の動きを決めるための支配的な地位にある。AppleはiPod nanoを導入するときに似たような状況にあったように思われ、その過程で最も人気のあった製品をつぶしてしまった。AppleはiPod nanoによってキラーデザインを手にしたが、ベストセラー製品をあきらめるという厳しい決断をしなければならなかった。

 現在、AppleはiPod touchとiPhoneによって、ベストセラーのカテゴリを脅かす非常に魅力的な製品のセットを持っている。Appleの最高執行責任者(COO)であるTim Cook氏は、iPod touchはiPhoneの売り上げを食ってしまうのではないかと最近尋ねられて、どこか他の会社に食われるよりもAppleがAppleの市場を侵食する方がいいと述べた。

 より高機能の携帯電話によって利益率の低いローエンドの製品は食われてしまうかもしれないが、Appleは利益率の高い製品を維持できるようにしなければならない。サービス指向のiPodとハンドヘルドコンピュータを組み合わせるのが、iPodという実入りのいい製品を今後も維持するための最善の方法かもしれない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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