Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は、Yahooの価値を適確に把握しており、その価値を超える額は一切支払うつもりはない発言したと、Silicon Alley Insiderが米国時間5月1日に報じている。
Silicon Alley Insiderによると、Ballmer氏は1日、タウンホールカンファレンスでMicrosoftの従業員に話し、「非常に近いうちに」Yahooに関する発表をすると述べたという。Ballmer氏は同時に「今日は、何も発表することがない」と述べており、(「非常に近いうちに」という)発言の意味は明らかでない。
Ballmer氏は、Yahooに対する評価額についても明言を避けたものの、コメントからはYahooとの交渉が現在も続いていることが読みとれた。Yahooに関する話題は、質疑応答のセッションで持ち上がり、Ballmer氏は以前と同様の3つの選択肢を示した。その選択肢とは友好的に契約する、敵対的に買収する、手を引くの3つだ。
同氏はまた従業員たちに対し、MicrosoftがYahooを必要としている理由について、オンライン市場で規模の拡大を図るためであると説明した。「(Yahooは)規模の拡大に寄与する。広告主が増え、検索件数も上昇する。これは戦略を取得するためのものではなく、戦略の一環として行っているものだ。一定の額までの範囲なら、買収金額を支払うつもりだ。そのレベルを超えた場合は、支払うつもりはない」というBallmer氏の発言が、Silicon Alley Insiderには記載されている。
興味深いのは、Ballmer氏はGoogleに追いつこうとするMicrosoftが、世間から負け犬と見なされていると信じていそうな点だ。これについてBallmer氏は「世界はわれわれを応援している」と発言している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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