Search Commandsは開発コード名で「Scout」とも呼ばれるが、Microsoft社内では少し前から人気を博している。MicrosoftはOffice Labsによって、この検索のメタファが平均的なユーザーに受けるかどうかを確かめる。
たとえ良さそうなアイデアでも、ユーザーが必ずしもそれに飛びつくとは限らない。Pratley氏によれば、Microsoftは1990年代、異なるダイアログボックスにハイパーリンクを張ることによってコマンドをナビゲートできるウェブブラウザのようなアプローチを実験したことがある(ただし決してリリースされることはなかった)。
このアプローチではコマンドには定位置がなかったが、その代わりに多くの方法でコマンドにアクセスすることができた。この不確かな感覚がユーザーにあまり受け入れられなかった。
「ユーザーは、何がどこにあるのかわからないと不安になる。これはきわめて明らかだ」(Pratley氏)
しかし、Search Commandsではコマンドに定位置がある。ただユーザーはその場所を覚えなくてよいということだ。Microsoftでは、ユーザーが探しているコマンドが「実際に存在する」場所を確認でき、また簡単にアクセスできるようにコマンドをメインツールバーに追加できるオプションもいまだに検討中である。
Office Labsは10個ほどのアイデアに取り組んでいるが、残りは計画段階または、いまだ内部でのテスト中であるとPratley氏は言う。
日の目を見たアイデアについては、なるべく多くのフィードバックを得ることが公開の目的であるとPratley氏は説明する。その文脈でMicrosoftはユーザーに対して、Office Labsのコードをどのように使用しているかについての情報をユーザーから収集すると述べている。したがって、自分の使用形態を追跡されたくない人は、Microsoftの提供するサービスを使用しない方がいいかもしれない。
「われわれは追跡を実施することをユーザーに正直に明かそうと思っているし、フィードバックを得ることがこれらのサービスを提供する唯一の理由である」(Pratley氏)
その目的は、どのアイデアに実際に追求する価値があるかを把握することにある、とPratley氏は述べている。
「最終的にコードを書いて製品化するに至らないことも多いが、それは当初考えていたよりも良いアイデアではなかったということだ」(Pratley氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
トラディショナルからモダンへ進化するBI
未来への挑戦の成功はデータとともにある
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境