この調査結果では、メインストリームの10代の若者は、最も頻繁に更新するソーシャルネットワークはMySpace(85%)であると回答しており、それ以下はかなり割合が下がってFacebook(7%)、Xanga(1%)の順だった。調査に応じた10代の若者の4分の1は1日に1回自分のサイトを訪問し、それ以上の頻度で訪れると述べた若者は20%だった。また、2週間に1回訪問すると答えた若者は20%であった。これは驚くべきことではないが、SNSの利用状況はコンピュータへのアクセス方法によって変わる。自宅からインターネットにアクセスしている若者(58%)は、学校などの公共の端末からインターネットにアクセスしている若者(42%)と比べてより頻繁にソーシャルサイトを訪れる傾向があった。
メインストリームのエコーブーマーの生活においてこうしたソーシャルネットワークのプロファイルサイトがどのような重要性を持っているかは、調査に応じた若者によって異なっていた。90%は頻繁に会う友人と連絡を取るためにサイトを利用すると述べ、82%がそれほど頻繁には会わない友人と連絡を取るために利用すると回答している。大多数の若者が社交の予定を組む目的でサイトを利用している。しかし、新しい友人を作ることに関しては、若者の利用形態はほぼ二分される。そして異性との交際に関しては、83%(男女合わせて)がそのような目的では利用しないと答えた。調査に応じた若者の60%は自分のサイトプロフィールへのアクセスに制限を設けていると答えている。
Danah Boyd氏はある論文で、オンラインのソーシャルネットワークは過去の世代におけるラジオやマスメディアなどと似たような役割を果たしているが、ソーシャルネットワークでは双方向の交流が可能なのに対して、マスメディアでは一方的に情報を提供されるだけである点が異なると述べている。エコーブーマーは自分が何者であるかを他者との関係によって定義した最初の世代なのかもしれない。Danah Boyd氏は「これは社会の主流から外れた若者にとっては非常に有用だが、メインストリームの若者にとってどの程度の影響を持つのかは未知数だ」と言い添える。
「デジタル世界では自分の存在を書くことによって表現しなければならないため、プロフィールでは、言語、イメージ、媒体によって意図的な表現を作り上げることができる。オンラインにおける自分の存在感に対して明確な反応があれば、それは貴重なフィードバックとなる。その目的は自分をかっこよく見せることであり、同世代の仲間に認めてもらうことである」(Danah Boyd氏)
また、Danah Boyd氏は「他人の注目を集めたいと思っている人々にとっては、著名な人物のページにコメントを書いて目立つことが非常に重要であり、これが他人のプロフィールにコメントを付ける動機になりうる」と付け加えている。
これはChris Boyd氏のエコーブーマーのハッカーに関する調査と一致している。彼らはユーザー名を1つだけ作成して、ソーシャルネットワークでどのような反応が得られるかを観察している。「多くの子供たちにとってこれは単なるライフスタイルの表明以上のものである。その多くは名声と富に関するものだ」(Chris Boyd氏)
Chris Boyd氏はその調査結果の中で、子供たちがオンラインのゲームサイトにデビューする年齢は11〜13歳のようだと述べている。「こうした多くの子供たちが成長してHabbo Hotelや「RuneScape」などのゲームで遊ぶようになる。そのようなゲームサイトから子供たちは基本的なハッキング、クラッキング、パッチの作成法について学び始める」。中には自分のフォーラムを主催する若者も出てくる。これは若者が大胆になり始める瞬間だとChris Boyd氏は言う。その後、彼らはフィッシングのページやRuneScape用に入手した偽のアカウント窃盗プログラムを解析し始める。Chris Boyd氏はゲームコミュニティーと10代の若者によるコンピュータハッキングには強い関連性があると指摘するが、実際に何らかの信頼できる統計データを記録している人がいるかどうかは分からないという。
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