マイアミ発--Microsoftの会長であるBill Gates氏は米国時間4月4日、2つの個別の講演で、企業は貧困者への奉仕を使命の1つと見なす必要があり、政府も民間企業を潜在的なパートナーと見なすべきであるとの主張を述べた。
両方の講演の聴衆にとって大きなトピックの1つはマイクロファイナンスという概念だった。これは貧困者のクレジットや金融サービスへのアクセスを向上させる低所得者向け小規模金融である。
「最も貧しい人にどのようにローンを生み出すかというアイデアもその一部だ」とGates氏は「Government Leaders Forum」で述べた。しかし今日、マイクロファイナンスの対象はローンが中心だが、それだけではない。「われわれは貯蓄やさらにはいくつかの保険商品も生み出す必要がある」(Gates氏)
Gates氏は、テクノロジがいかに重要な役割を果たすことができるかについて語り、支払いが携帯電話に結びついている場合は、より低い金利を提供できる可能性があると述べた。
Gates氏は、あらゆる業界で企業は、どうやったら自社のエネルギーと資源の一部、例えば6%を活用して、自国内あるいはグローバルな規模で、より貧しいセグメントに業務の範囲を拡大することができるかを考え始める必要があると述べた。食品会社は微量栄養素に注力する必要があるし、製薬会社は精力の一部を多くの貧困者が悩まされているマラリアや結核などの病気に費やすべきである。
すでに各業界でこのようなことを実践している企業の例は実際にあるとGates氏は述べた。
「携帯電話会社、銀行、エネルギー企業、テクノロジ企業、食品会社など、これらの業界にはすばらしい例がたくさんある」とGates氏は「Inter-American Development Bank」の会合で語った。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス