より具体的には、Merrill氏はGoogleの広告モデルが音楽業界でもうまくいくのか試してみたいと述べた。しかし、Merrill氏はサブスクリプション型音楽サービスと、さらにはISP料金も試してみたいと考えている。確かに、Merrill氏が使う予定の戦略についての筆者の印象について述べると、同氏は1つのアイデアに固執していないということだ。
「たくさんの異なるモデルが出てくると思う」とMerrill氏は述べる。「想像できるのは2つのこと(サブスクリプションとISP料金)だ。わたしはどちらがより支配的なモデルなのかはわからない。しかし、いずれも興味深い。われわれは両方とも試してみるべきだし、データがどのような結論を出すのか見てみるべきだ。その他のオプションには、関連するターゲット広告を通じて音楽をサポートすることなどが考えられる。これはGoogleモデルだ。これ以外にも10以上のアイデアがある。(中略)われわれはそれらすべてを試してみるべきだ。そして、データが何を示すかを見るべきだ。そしてそれがどのような結論であってもわれわれはデータに従うべきだし、ユーザーに従うべきだ。それらを自分たちの指針にするべきなのだ。われわれはアートについて幅広い会話をするべきなのだ」(Merrill氏)
Merrill氏はGoogleを去って自分の熱中する対象の1つを追求するつもりだと述べた。
「わたしはGoogleから逃げ出すのではない。わたしは、ひょっとしたら世界を変えるかもしれない機会に向かって突進しようとしているのだ」(Merrill氏)
Merrill氏は4月28日にロサンゼルスにある旧Capitol Recordsのビルに出勤して仕事をする予定だ。その建物はハリウッドにあり、アルバムを重ねた山に見えるように設計されている。またそのビルはNat King Cole、Frank Sinatra、The Beach Boys、Bonnie Raittといったアーティストの元の仕事場でもある。
Merrill氏とEMIの親会社、Terra Firmaの最高経営責任者(CEO)であるGuy Hands氏が共通の友人を通じて紹介されたのはそれほど前のことではない。Merrill氏によると、Hands氏が移籍についてMerrill氏に話をしだしたのは「ごく最近」のことだという。
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