先進の省電力機能「Dynamic Energy Saver」搭載の地球に優しいマザーボード--GIGABYTE「GA-EP35-DS4」

リンクスインターナショナル
GA-EP35-DS4
内容:もはや他人事では済まなくなった環境問題。しかし、個人にいったい何が出来るのか? 例えば、自作PCユーザーというなら、GIGABYTEのマザーボード「GA-EP35-DS4」を導入するというのもいいアイデアだ。この「GA-EP35-DS4」、最大70パーセントの省エネを実現できる、地球に優しいマザーボードだからである。

充実した機能で使い勝手のいいマザーボード

  • GIGABYTE GA-EP35-DS4と、その付属品。固定ラッチ付きのSerial ATA IIケーブル8本を始めとして、ケーブル類 がしっかり完備している。

 GA-EP35-DS4の省エネ機能を紹介する前に、まずはその全体像を把握しておこう。最初に大ざっぱな紹介をすると、GA-EP35-DS4は「汎用性が高く多機能なIntel P35搭載のStandard ATXマザーボード」ということになる。ではもう少し詳しく、内容を見ていこう。

 チップセットはIntel P35とICH9Rのコンビネーションで、CPUソケットはLGA775、最新のものを含むCore2Duo、Core2Quad、Core2Extremeなど(後述)を搭載できる。メモリソはDDR2対応のものが4本搭載され、最大8Gバイトの搭載が可能だ。もちろんデュアルチャンネル対応なので、メモリは2本セットで搭載した方がいいだろう。

  • GA-EP35-DS4の目玉、省エネ機能である「Dynamic Energy Saver」をアピールするエンブレム。

 FSBに関してはオーバークロックで1600MHzにも対応しているが、定格なら1333MHzということになる。なお、GIGABYTEのサイトを見ると、Core2Extreme QX9770でオーバークロック時に1600MHzというデータが表示されている。当然、CPUのオーバークロックがあるならメモリにもある訳で、こちらは1200MHzという値が示されている。オーバークロックでパフォーマンスを追求したいユーザーにとっては、かなり嬉しい仕様と言える。

 一方、拡張スロットはというと、PCI Express x1が3本、PCI Express x16が2本で16レーンと4レーン、さらにPCIが2本用意されている。PCI Express x16の1本はビデオカードで使うことになるが、拡張性は充分だと思う。なお、nVIDIAのSLIには非対応(基本スペック的には)で、ATIのCrossFireに対応している点には留意したい。

  • 拡張スロットの構成は、今風の標準。PCI Express x1が3本、PCI Express x16が2本、そしてPCIが2本用意されている。

 オンボードのポートとしては、やはり8つのSerial ATA IIポートが目をひく。うち6つがICH9Rでコントロールされ、残り2つはGIGABYTEチップがコントロールする。ICH9RのポートはもちろんRAID対応、RAID 0/1/5/10でハードディスクを運用できる。一方、 GIGABYTEチップの方もRAID 0/1/JBOD対応となっている。

 USB 2.0ポートはリアパネルに8つ配置され、さらにピンヘッダで4つ分用意されている。また、IEEE 1394aはリアパネルで2つ、ピンヘッダで1つとなっている。オンボードのEthernetポートはギガビットLANに対応し、サウンド機能はもちろんHD Audio対応の8チャンネル、SPDIFは光角型ポートと同軸ポートを両方とも装備している。

  • Serial ATA IIポートが、なんと8つも用意されている。6つはIntelのチップセット、ICH9Rでコントロールされ、残り2つはGIGABYTEのチップでコントロールされている。もちろんRAIDにも対応している。最近は写真左にある緑色のコネクタ、IDEコネクタも肩身が狭い。

 チップセットやレギュレーター部分の冷却には、全銅製のヒートパイプ付きヒートシンクが使われている。これによりマザーボード自体はファンレスとなっており、静音性と優れた冷却性を両立させている。これをGIGABYTEでは「サイレントパイプ」と呼んでいる

 標準的に使ってもいいし、オーバークロックなどを駆使するアクティブな使い方にも向くGA-EP35-DS4。自作PC用のマザーボードとしては、定番路線を突っ走っているような印象である。ではこのGA-EP35-DS4は、どのように省エネを行うのだろう。

  • GA-EP35-DS4はチップセットやレギュレーターの冷却に、全銅製のヒートパイプとヒートシンクを使用し、ファンレスを実現している。CPUを取り巻くように、美しく配置されている。

  • オンボードのI/Oポート構成。ズラリと並んだ8つのUSB2.0ポートが頼もしい。IEEE1394aポートも2つあり、Ethernetポートはギガビット対応である。サウンドはHD Audio対応の8チャンネル、SPDIFも装備している。PS/2ポートもかなり肩身が狭そうだ。

  • DDR2メモリソケット4本で、デュアルチャンネル2セット、最大8Gバイトのメモリを搭載可能だ。基板上のシルクプリントの「FSB 1600MHz(O.C.)」、「DDR2 1200MHz(O.C.)」が誇らしげである。O.C.に優れたGA-EP35-DS4ではあるが、今回は省エネ機能の方に注目したい。

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