UPDATE Microsoftの「Open XML」の行方を左右するうえで極めて重要な会議が米国時間2月29日に閉幕した。この会議は、世界各国から代表者らが出席し、同規格を支持する陣営、反対する陣営双方ともに勝利を予想する結果となった。
MicrosoftでOpen XMLの標準化に携わる「Office」プロダクトマネージャーのBrian Jones氏は29日、会議に参加した代表者の間でコンセンサスが得られたとする内容のエントリをブログに投稿した。Microsoftは、過去2年間にわたり、国際標準化機構と国際電気標準会議(ISO/IEC)の合同委員会の場でOpen XMLの標準化承認を目指してきた。
Microsoftで規格および相互運用性に関連する業務のゼネラルマネージャーを務めるTom Robertson氏は29日、国際標準化団体から先週出されていた意見および懸念は、「そのほぼすべて」が問題なく解決された、とインタビューで語った。
Robertson氏は、Open XMLがISO規格として承認されることについて、断定は避けたものの、スイスのジュネーブで5日間にわたって開催された会議は、合意の形成に向け同社のシナリオ通りに進展したと述べた。
同氏は、「会議のプロセス、そして提起されている問題および懸念への対処方法について、明確な方向性が示されたという現状に大変満足している。こうした変化は、各国の標準化団体も満足するはずだ」と語った。
一方、競合する規格「OpenDocument Format(ODF)」の支持者らは、今回の1週間の会議が、MicrosoftのOpen XMLが国際規格として承認されるためのきっかけになる可能性は低い、と話す。
今回のジュネーブでの会議は、Open XMLのISO/IEC規格承認を目指したものの、十分な賛成票を得られず敗北した2007年9月の投票を受けて開催された。
この投票の場で、各国の標準化団体代表者らは、6000ページに及ぶ同規格の仕様書に対する意見書を提出した。これは、先週開催された投票結果調停会議(Ballot Resolution Meeting:BRM)において議題となることを意図したものだった。
各国の標準化団体は、BRMの進展状況を元に3月29日まで投票内容を変えることができる。Open XMLを支持する十分な票が得られれば、同規格は標準化に向け前進することになる。
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