Brooks氏によると、MicrosoftはVistaの発売前に十分なリサーチをしたが、Home Premium版とUltimate版は、同社にとってまったくの新しい製品だったという。「われわれはおそらく、間違った価格を設定してしまったのだと思う。人は間違うこともあるが、その間違いを修正できる」と、Brooks氏は述べている。
GartnerのアナリストMichael Silver氏は、今回の動き、すなわち小売店で販売される単体製品にのみ適用される値下げは理解に苦しむと述べている。「これは奇妙な動きだ」と同氏は語り、そのようなアップグレードを行う市場はかなり限られている点を指摘した。2006年の第4四半期にXPを購入した人は、無料でVistaにアップグレードできるクーポンが付属していたし、それ以降にPCを購入した人は、ほとんどがVistaを搭載したマシンを購入している。2006年以前に購入されたPCは、Vistaへのアップグレードを考えるにはおそらく物足りない。
Silver氏は、「発表のあった日の終わりになって思ったのだが、Vistaが少しでも手の届きやすいものになるのなら、それが何であれおそらく良いことなのだろう」と語りながらも、新しいPCライセンスがVista売り上げの80%を占めていることを考えると、コンピュータメーカーが負担するOSの価格を下げた方が、ずっと大きなインパクトを持つはずだと付け加え、「PCをアップグレードするという考え方が置き忘れられてしまっている」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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