[レビュー]内蔵フラッシュメモリ&SD/SDHCカードのダブルメモリービデオカメラ--キヤノン「iVIS HF10」

キヤノン
内容:iVISブランドとして定評のあるキヤノンのビデオカメラがダブルメモリータイプへと進化した。大容量16GバイトのフラッシュメモリとSD/SDHCカードのハイブリットでメカレスだからこそ実現できるコンパクトサイズと高速起動を実現。カメラメーカーならではの画質へのこだわりとコンパクトボディに凝縮させている。

デジカメ的なフットワークの良さが魅力

  • レンズ筒を握るようにホールド。コンパクト&軽量で女性の手にもなじむサイズだ

 本機は16Gバイトの内蔵フラッシュメモリとSD/SDHCカードに記録が可能なダブルメモリーのAVCHDビデオカメラである。手にしてみると驚くほど小型軽量で、本体重量約380gとデジカメ並みの重さを実現している。電子ビューファインダーが省かれたボディは、まるでレンズ筒を握っているようなコンパクトさで、このサイズならコートのポケットに入れて持ち歩ける。

 カバーの付いた小型アクセサリーシューや、本体色と同じメタリック仕上げのバッテリなど、統一感のあるデザインが秀逸だ。この“レンズ筒だけ”というスタイルは他社のコンパクト機と似ており、小型軽量化を進めていくとこうしたスタイルに帰結するのだろう。

  • 左サイドにドア付きのSD/SDHCカードスロットとD端子、背面にマイク、AVアウト、電源端子、上部に小型のアクセサリーシューを備える

 デジカメのように独立した電源ボタンを上部に備え、起動時間も早い。電源オフから1.8秒でムービー撮影が可能になり、クイックスタートモードでは液晶を開くと瞬時に撮影できる。

 可動部分がほとんどないメカレス設計なので、扱いに神経を使うことも少ない。ハンドリングからすると、ムービーというよりもデジカメに近い感覚で撮影が可能だ。内蔵メモリとSD/SDHCカード両対応であるため、うっかりメモリカードを忘れても撮影できる点も便利だ。こうしたフットワークの良さがダブルメモリーのビデオらしい。

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