ビデオ共有サイトRevverの従業員らは、米国時間2月14日にRevverの経営陣から、同社があまり知られていないオンラインエンターテインメントネットワークLiveUniverseに買収されたことを知らされ、安堵のため息をもらしたという。
この件についてRevverとLiveUniverseの関係者はコメントを控えた。しかし、Revverの経営陣に同社への入札について尋ねたRevverの2人の従業員と同社のある幹部によると、経営陣は、買収は完了したと答えたという。動画専門ブログNewTeeVeeがこの買収を最初に報じた。
CNET News.comは2月に入ってから掲載した記事の中で、この件に関するある情報筋の話を引用している。その情報筋によると、経営難に陥っているRevverは入札条件として30万〜50万ドルの現金と、債務の引き受けを求めていたという。この情報筋によると、債務の額は100万ドル台だったという。Revverには、Draper Fisher JurvetsonやBessemer Venture Partnersなど、複数のベンチャーキャピタルが総額1200万ドル以上を出資している。
またNews.comの記事によると、1月にRevverの負債問題をめぐり、LiveUniverseとの交渉が行き詰ったという。Revverのある従業員も14日にその点を認めている。その従業員は、その件についてコメントする立場にはないとの理由で匿名を希望した。LiveUniverseは、MySpace.comの共同創設者Brad Greenspan氏が所有している。
その従業員は、Revverが苦境に陥っているという話が浮上した後に交渉が再び活発化したと付け加えた。また、Revverの経営難が表沙汰になったことで、他社からの問い合わせが殺到したという。ハウツー動画共有サイトVideoJugも問い合わせをした企業の1社だ。
VideoJugのマーケティング担当シニアバイスプレジデントであるDoug Kamin氏は14日にRevverが経営難の陥っているとの記事を読み、早速同社の幹部らに連絡を取って入札の可能性について話したという。
Kamin氏は、「あの価格なら、Revverは安い買い物だと考えた」と述べ、さらに「多くの企業が同じことを考えただろう」と付け加えた。
しかし、Revverは14日にKamin氏に電話し、同社の経営陣は「最初の入札者(であるLiveUniverse)」に売却することに決めたと告げた。
Revverの従業員によると、同社スタッフらは、同社が(危機的状況から)救われ、離散することもないということを知って心から喜んでいるという。同社従業員数は2006年の半分になっている。同社最高経営責任者(CEO)であるKevin Wells氏の今後については明らかにされていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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