ビデオ共有サイトを手がける新興企業Revverが、テレビでの主役を勝ち取った。
British Sky Broadcastingの衛星サービスを利用して開局したイギリスのテレビチャネルFame TVは米国時間11月10日、ウェブコンテンツ配信のためRevverと提携したと発表した。ロサンゼルスを本拠とする企業Revverの発表によると、同社はユーザーが制作したコンテンツをFame TVに提供し、放映対象となるコンテンツをFame TVが選択するのだという。
Revverは、ウェブに旋風を巻き起こし、YouTubeが席巻するオンラインビデオ業界で、他社より抜きんでて、ユーザーが制作した動画と関連広告を結びつけることに成功した。広告収入はコンテンツ作者と分け合うことになる。
視聴者がShort Message Service (SMS)で気に入った映像作品に投票するとFame TVに広告収入が入り、同社はその半分をRevverに支払う予定。Revverは受け取った広告収入のうちさらに半分をコンテンツ制作者に支払う。Fame TVは投票1件につき約95セントを(広告主から)受け取る。
Yankee Groupのアナリストで、Revverの動向に関心を寄せるJosh Martin氏は「この取り決めは、コンテンツ配布の窓口を継続的に開拓するという(Revverの)企業戦略に合致しているようだ。広告収入の分配を実現し、そのニュースを『われわれは50ドルではなく、500ドルをお支払いできます』というふれこみでコンテンツ制作者に伝えることができれば、より魅力的な申し出となるだろう」という。
Revverによると、Fame TVはイギリスで800万世帯以上が視聴可能なテレビチャネルで、同社に動画配信サービスを提供するのはRevverが初めてであるという。
2006年11月に開局したFame TVも、自社のウェブサイトで直接、視聴者制作のコンテンツを募集している。このサイトに直接動画や画像を投稿した場合、1回のアップロードにつき3ドル弱が支払われる。
British Sky Broadcastingの40%は、Rupert Murdoch率いるNews Corpの子会社News UKが所有している。News Corpは、ビデオ共有の分野でRevverやYouTubeと競合するMySpaceも傘下にしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果