今回のテーマは「シニア層におけるカメラの利用に関する調査」。
シニア層においてもデジタルカメラ、カメラ付き携帯での写真撮影が一定の普及をしてきており、自宅でのプリントや、PCのハードディスクへの保存、離れた人にメールで送付するといった基本的な利用が進んでいる。現在のカメラの活用状況やオンラインアルバムサービスの認知・利用意向について調査した。
今回の調査は2月6日〜2月7日で行い、全国の60歳代(69.3%)、70歳以上(15.9%)のシニア層の男女1001人(男性:50.4%,女性:49.6%)から回答を得たほか、若年層と比較するため30歳代の男女174人(男性:48.3%,女性:51.7%)の回答を得た。
シニア層にカメラの所有について聞いたところ、60代・70代以上ともコンパクトデジタルカメラ(87.1%)、カメラ機能付き携帯電話(65.8%)の所有率はいずれも高いが、最もよく使用しているものではカメラ携帯が13.9%に対し、コンパクトデジカメが67.6%と大半を占めている(30歳代はカメラ携帯:39.7% コンパクトデジカメ:49.4%)。
またシニア層のカメラの購入時期では4割程が1年以内に購入しているが、1年以上前の購入者のうち、3年以上前に2割以上の購入者がおり、以前購入したものを長期間にわたって使用している人が少なくない事がわかる。
カメラでの撮影機会は30代・シニア層ともに1週間〜1カ月で1回程度の割合が多く、撮影した画像・写真を「PCのハードディスクに保存して見る」「プリント・現像してアルバム等に整理する」などの意見が多い。30代と比較した場合のシニア層の傾向としては「CD、DVD等の記録媒体に保存する」の割合が高く、「ブログへのアップロード」「携帯電話の待ち受け画像」の割合が低くなっている。
また、撮影した画像・写真のプリント・現像については「自宅のプリンター」との回答が57.1%と最も高く、以下「カメラ店・DPEショップに依頼」が31.7%と続く。「店内設置のデジタルプリント端末」や「ネット上の写真屋」などの利用は少なく、シニア層は30代に比べて慣れ親しんだ方法に絞って撮影した画像のプリントや活用をしている傾向が伺える。
デジカメ等で撮影した画像を、ネット上に友人・知人などに対して公開する「オンラインアルバムサービス」の認知度については、「知っている」との回答が30代(66.7%)に比べてシニア層の方が72.4%と高い。 しかし、シニア層の利用意向者は39.4%にとどまっている(30代は45.4%)が、その理由としては、「他の人と画像・写真を共有する気がない」「興味がない」以外に、「利用の仕方がよく分らない」の割合が30代(12.6%)に比べ18.7%と高くなっている。昨今、アルバムの保管容量や機能などに差をつけたサービスが展開されているが、複雑化することでの使いやすさの点で懸念を感じる方もいることが回答内容からみられる。
gooリサーチでは、「自動車」「家電」「住宅」「旅行」「IT」など、さまざまな業界に関する消費者動向について自主調査を行なっております。
インターネットリサーチのノウハウを活かした500件以上の調査データを無料で提供しておりますので、市場のトレンド把握やマーケティングの基礎データとしてお役立てください。
その他のインターネット調査をご検討の方はお気軽にお問合わせください。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス