Yahooの2番目に大口の株主が、Microsoftからの買収提案についてコメントし、Microsoftが買収を成立させたければ、「提示額を引き上げ」なければならないという見解を述べた。一方Yahooについては、このまま完全な独立企業であり続けるのは「困難な状況」にあるとの見方を示している。
この意見は、Legg Mason Capital Managementの最高投資責任者(CIO)Bill Miller氏が、ニュースレター「Legg Mason Value Trust」の最新号で述べたものた。Legg Masonは、Yahooの株式を8000万株以上所有している。
このニュースレターが発行されたのは米国時間2月10日のことで、翌11日には、YahooがMicrosoftの買収提案を拒否する発表を行い、これに対してMicrosoftも声明を出したのだが、Miller氏の意見には今なお耳を傾けるべき部分がある。
「最終的にMicrosoftが支払おうと考えている以上の金額で、Yahooを買収しようとする企業を見つけることは困難だと思う」とMiller氏はニュースレターで述べた。
そして一方のMicrosoftについても、この契約を成立させなければならない立場にあると、Miller氏は見る。「この買収はMicrosoftにとっても戦略的に避けられないものだと考えられる」とMiller氏は書いている。
MicrosoftがYahooに446億ドルで買収を持ちかけていることが2月1日に明らかになったのちに、Legg Masonは、Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏と、Yahoo創設者でCEOのJerry Yang氏の双方と話し合いをもっている。
Miller氏はニュースレターで、「MicrosoftがYahooと合併交渉をしているという報道は1年以上前からあり、以前の話では1株につき40ドル以上を支払う用意があるということだった」と述べ、この報道の真偽については判断できないとしながらも、次のように続けた。「しかし、わが社が独自に行った査定でも、Yahooの評価額はこういった報道にあがっていた数字の範囲内にある。Microsoftはこの買収契約を成立させたければ、提示額を引き上げる必要がある」
先行きに注目しよう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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