うまくいく人材採用の第一歩--見られる求人情報の設計とは?

奥井夏子(イー・エージェンシー インフォメーションアーキテクト)2008年02月18日 19時43分
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 4月の入社時期に合わせて、この時期に転職活動を行う人も実際多いのではないかと思われます。その転職活動の心強い味方である転職情報サイトにおけるユーザー視線を今回のアイトラッキング分析に取り上げました。

 過去に転職活動をしたことのある5人、今までに転職活動をしたことのない5人の計10人の被験者に、ウェブ上で転職活動をしてもらいました。被験者には「どのような手段を使っても構わないので、ウェブで募集している求人で、いいと思うものに応募する」というタスクを課しました。

 今回は被験者の行動から「注視されている要素」「注視されていない要素」を解析し、ウェブ上で転職活動をするユーザーの情報ニーズを探ります。

情報に優劣をつけ、メリハリのある構成を

 下の図1は、アルトソフトが運営するCreator.JobStageを見た被験者の視線です。この被験者は、自分に興味のある数点の求人情報を除き、あまり視線を留めることなく、画面をするするとスクロールさせて読み飛ばしています。

 Creator.JobStageの検索結果は全てテキストにて構成されていますが、今回のような転職情報サイトに限らず、今までのユーザーテストの結果などから「テキストはユーザーに読まれづらい」という傾向が出ています。今回のように「○○という求人を探している」とはっきりした目的を持ったユーザーでさえ、もしかしたら必要情報を見逃しているかもしれません。テキストの多いページ構成の場合はその情報に優劣をつけ、ユーザーのよく見る情報(職種、条件)が目立つよう、メリハリのある構成を心がける必要があります。

Creator.JobStage 図1:Creator.JobStageを見た被験者の視線(クリックすると拡大します)。青い丸と線は視線の動きを、赤い×印はクリックした場所を示す。青い丸に書かれた数字は視点の移動順を示し、視線の滞留時間が長いほど青い丸は大きくなる。

画像が大きければ良い、というものでもない

 図2は、リクルートのリクナビNEXTを見た被験者の視線です。この検索結果ページの特徴は中央に配置された大きな画像ですが、この結果を見ると、ユーザーはこの画像にはあまり視線を向けていなくて、むしろ画像の右横に配置された求人内容をじっくり読んでいることがうかがええます。テキスト+画像という構成はメリハリがあり、ユーザーの注意を引くことはできますが、画像が大きければ良いというものでもないようです。

リクナビNEXT 図2:リクナビNEXTを見た被験者の視線(クリックすると拡大します)
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