MicrosoftはYahooの取締役会に宛てた書簡の中で、同社はYahooと2006年に協議を行ったが、買収の提案は拒否されたことを明らかにした。
「2006年末と2007年初旬に、われわれは、両社が一緒に作業することが可能な広範に及ぶ方法を共同で模索した」とMicrosoftは述べ、「これらの議論は、オンラインマーケットプレイスでより強力な競合を作り出すため、どうにかしてMicrosoftとYahooのオンラインビジネスが手を組むべきではないかという考えがベースとなっていた。われわれは、業務提携や、あなたがた(Yahoo)の拒否した合併提案など多くの選択肢について議論した」と語った。
書簡は続けて、2007年2月の提案もまた拒否されたとも述べている。かつてMicrosoftはYahooとの別の種類の提携についても視野に入れていたが、同社は現在、Yahooを完全に手に入れたいとだけ述べている。
「業務提携はかつては理にかなっていたかもしれないが、Microsoftは唯一の選択肢として現在、われわれが提案しているようにMicrosoftとYahooが一緒になることしかないと信じている」とMicrosoftは書簡の中で述べている。
Ballmer氏は電話会議の中で、Microsoftが1年以上前にYahooと初めて話し合った際、合併は両社の利益になるだろうと信じていたと述べた。
「われわれは現在、いままで以上に利益になると信じている」(Ballmer氏)
この買収提案の前には、Yahooが29日に期待はずれの決算を発表していた。この決算発表の後、同社株価は大幅に下落した。
Yahooの最高経営責任者(CEO)の職を2007年夏に退任したTerry Semel氏は、非常勤の会長としてとどまっていたが、31日には同社から完全に退くことになった。
Yahooの株価は2月1日、買収提案の発表の後、時間外取引で58%増の30.38ドルに上昇した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」