米YahooにおけるTerry Semel氏の時代が公式に終わった。
同氏は2007年夏に、Yahooの最高経営責任者(CEO)の職を辞任し非常勤の会長としてとどまっていたが、ついに同社から完全に退くことになった。
Yahooは米国時間1月31日午後、Semel氏が役員会における地位から直ちに離れると発表した。
同社の声明によると、Semel氏は数カ月前から自身の退任について役員と調整しており、「1月の役員会での退任を目標」としていたという。
真偽のほどは定かではないし、今後も明らかになることはないだろうが、確かなことが1つある。それは多くの人はSemel氏の時代をさして懐かしむことはないだろうということだ。
もちろん、Jerry Yang氏の時代も絶好調な滑り出しというわけではない。Yahooの創立者の1人である同氏は2007年夏にSemel氏の後任としてCEO職に就いている。
今週に入ってから、Yahooは前年同期と比べて減益となる四半期利益の中、1000人のレイオフを実施する計画を明らかにした。
同社は、第4四半期の売上高を14億ドル、利益を2億600万ドル(1株当たり15セント)と発表した。前年同期の利益は2億6900万ドルだった。
Semel氏は、同社を必要とされるべき方向へ導いていないということが明白になり始め、2001年以来務めてきたCEO職を2007年6月に辞任した。
Yahooは長年インターネットの成長と成功を象徴する存在だったが、Googleにその座を奪われ、今ではレイオフや減益、不透明な先行きに苦しみ、極めて不確かな将来に立ち向かい真の自社像を見定める必要に迫られている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」