ワシントン発--Googleが、2万2000平方フィート(約2044平方m)もの広さの新社屋にわずか20人の従業員しか派遣しなかった理由が分かった。無論、それは壮大かつ熱気溢れるパーティーを主催するためだ。
米国時間1月17日の晩、シンクタンク、権利擁護団体、業界団体の関係者多数、大勢の国会議員、ごく少数の政府高官、さらにジャーナリストや広報担当者といった、技術政策決定の舞台ではおなじみの総勢数百人の顔ぶれが、容赦なく降り注ぐみぞれや雨をものともせず、Googleがダウンタウンに建設した新社屋を訪れた。その建物は薄暗い光に包まれ、その光が時間の経過とともに虹の色を変化させた。
Googleの従業員は、全体的に見ると、(急上昇中である共和党大統領候補Ron Paul氏への人気は例外として)民主党支持者が圧倒的に多いだろうが、このにぎやかなパーティーは、超党派的なイベントとなった。
私にパーティーのゲストに関する情報を提供してくれる情報提供者たちと私は、連邦通信委員会(FCC)の5人の委員のうち少なくとも4人を会場で見かけた。その4人は、共和党のKevin Martin氏、Robert McDowell氏、Deborah Taylor Tate氏の3人と、民主党のJonathan Adelstein氏だ。また18日の朝、残りの1人である民主党のMichael Copps氏もパーティーに出席していたことを確認した。
また、元全米家電協会(CEA)会長のDarrell Issa下院議員 (共和党、カリフォルニア州選出)も出席していた(われわれ記者団は、本物のパーティーの開始前に行われるVIP向けレセプションについて内々に知っていたわけではないが、下院司法委員会委員長 のJohn Conyers 議員(民主党、ミシガン州選出)や前委員長のJames Sensenbrenner議員(共和党、ウィスコンシン州選出)など、ごく少数の議会議員がレセプションに出席していたとの情報を得た)。またワシントンD.C.の最高技術責任者(CTO)であるVivek Kundra氏も出席していたが、Adrian Fenty市長(民主党)は、母親が4人の子供を殺害したとされる地元の悲劇的事件のキャンドル追悼集会に出席するため、同レセプションには出席できなかった。
米航空宇宙局(NASA)の関係者と会談するために現地を訪れていたGoogleの最高経営責任者(CEO)であるEric Schmidt氏は、パーティーの出席者に手短に歓迎の辞を述べるとともに、ワシントンD.C.におけるGoogleの存在感の重要性を支持した。しかし、その後はSchmidt氏の姿はほとんど見かけなかった。また「インターネットの父」からGoogleの幹部に転身したVint Cerf氏が来客に挨拶して回る姿も目撃した。
このGoogleの進取的なパーティーのプランナーたちが作り上げた雰囲気は、ウルトララウンジ的な要素もあり、また(ダンスはないが)ディスコ的な要素もあった(ここはワシントンD.C.であり、少人数で集まって名刺を交換するといった行動は依然として神聖な儀式なのだ)。
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