これらの「リージョナル」なネットワークは大きいうえ、誰でも参加できる。また過去の事例からも、ウェブ上で多くの人がサービスの利用規約を迂回しようとしていることが分かっている。
Facebookはユーザーデータの保護に熱心なことで有名だ。プロファイルは共通の「ネットワーク」に所属するか、あるいは友人リクエストを承認されたメンバーがログインした場合にのみ表示される。多くの理由から利用を禁止されるアカウントも多いが、ウェブの世界で著名な人がこうした処分を受ける例は最近まで見られなかった。
1月に入り、ブロガーRobert Scoble氏のアカウントが一時、利用停止となった。コンタクトマネジメントサイトPlaxoのスクリプトを使用して、Facebookに登録された連絡先情報をPlaxoのアカウントにエクスポートしようとしたためだ。
(サービス利用条件の違反者に対して厳しいコミュニティーサイトはほかにもある。Wikipediaは、Comedy Centralの司会を務めていたコメディアンのStephen Colbert氏が視聴者に対しWikipediaの掲載記事に無意味な編集を行うよう働きかけ、Wikipediaから追放された)
堂々としたゴシップ報道などで有名なGawker Mediaは、CESにおけるGizmodoのビデオ事件で、ほとぼりがようやく冷めたところ。Gawker Mediaにとって、今回の事件も、大きな問題ではないのだろう。同社の事業にFacebookのスクリーンショット事件は影響しないと思われるからだ。同社は2007年、著作権で保護されたコンテンツを自社の広告入りでアップロードしたとして、関連アカウントがYouTubeで利用禁止になっている。このときも、同社は痛手を受けなかった。
Dentonの今回の事件で、ブロガーやジャーナリストたちにはある問題が突きつけられたといえる。一般人のセミプライベートなプロファイルデータを投稿するというDenton氏の行為はたしかに行き過ぎているが、そもそもログインで保護されたFacebookの情報を正当な情報源としていいのだろうか?この議論は白熱しそうだが、Facebookがこのままであれば、ユーザー情報は保護されることになる。
16日のインスタントメッセンジャーでの会話で、Denton氏はPortfolioのブログについて、個人間の争いから生じたものと受け流した。Denton氏によると、記事の筆者は、「Denton氏らに自分の記事を出されそうだからといって、先に報復措置に出た」という。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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