オフィスや家庭内LANなどのネットワーク環境で、共有ハードディスクやプリンターサーバとしてすっかり定着したLAN接続型ハードディスク。ここ数年は、AV機器やゲーム機器、デジタルカメラなどさまざまな機器にDLNAへの対応が進んだことで、パソコンからの利用だけでなく、家庭内での用途も急速に広がっている。
総合周辺機器メーカーの代表格、アイ・オー・データ機器にもLAN接続型ハードディスクのラインナップは豊富だ。ファイル共有やバックアップに便利な「LANDISK Tera」「Giga LANDISK」と、AV機器との連携や家庭内LANでの利用に便利な「LANDISK Home」のシリーズが主にラインナップされている。
今回の「HDL-GSシリーズ」は、そのうちの「LANDISK Home」の新シリーズで、ボックス型で複数台のハードディスクを内蔵していた「HDL4-Gシリーズ」に比べ、内蔵するドライブは1つの、コンパクトな製品だ。同じくシングルドライブだったエントリーモデルの「HDL-Fシリーズ」の後継とも言える。
この「HDL-GSシリーズ」は、「HDL-GS250」(250Gバイト)、「HDL-GS320」(320Gバイト)、「HDL-GS500」(500Gバイト)、「HDL-GS1.0T」(1TB)の4種類で、750Gバイトのラインナップはない。1TBで比べると、ボックス型の「HDL4-G1.0」が標準価格6万9000円、「HDL-GS1.0T」が標準価格7万1100円。標準価格だとそれほど差はないのだが、新製品だけに実売では「HDL-GS1.0T」の方が1割程度高いようだ。このあたりは、シングルドライブのコンパクトさと価格のどちらを取るかの選択になりそうだ。
一方で、500Gバイト以下のモデルでは導入しやすい手頃な価格が目立つ。500Gバイトの「HDL-GS500」は標準価格29,600円、250Gバイトの「HDL-GS250」は標準価格23,200円。実売だと500Gバイトが2万円後半、250Gバイトなら2万円前後とかなりトライしやすいので、「LANDISK Home」のエントリー機を「より気軽に使ってみたい」というユーザーには、この500Gバイト以下のモデルがおすすめ。今回は、実際にこの500Gバイトの「HDL-GS500」をレビューしていきたい。
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