液晶テレビ「REGZA」との連携機能も、この「HDL-GS」の特徴の1つだ。「REGZA」との接続方法は、わざわざパソコン用とは別に説明書も添付されている。基本的には「REGZA」の背面にある「HDD専用」端子とLANケーブルで接続するだけでいい。複数台接続したいときは、「HDD専用端子」にHUBを接続してLANポート経由で接続すれば8台まで接続できる。
使用には「REGZA」側で登録が必要だが、添付されている説明書のおかげで、説明書を探し出す必要がなくて助かった。一度登録してしまえば、番組表からボタン1つで録画予約ができ、録画中に追っかけ再生も可能だ。
ただ、地デジのHD画質で録画していくと、アナログ放送をHDDレコーダーで録画していた感覚と比べるとかなりデータ量が大きく、ハードディスクを占有する。録画しては見て消す、という使い方なら500Gバイトでも普段使いには十分だが、映画やスポーツ、音楽番組など保存しておきたいデータが多いと、いずれ増設が必要になってくるだろう。そんなときに、HUBで手軽に増設していけるのはありがたい。
個人的に「HDL4-G1.0シリーズ」も使ってきたので、「HDL-GS」は「LANDISK Home」シリーズの使い勝手そのままに、コンパクトで静かになったエントリー向けモデル、というのがおおまかな印象だ。より導入の敷居を下げるため、低容量のモデルからラインナップされ、250Gバイトのモデル(HDL-GS250)は標準価格で2万3200円、実売だと2万円弱で手に入ることからも、エントリーユーザーを意識した点がうかがえる。
「HDL-GS」の“つなげるだけ”でできる設定の簡単さと、DLNA機器との連携のしやすさは、これまでLAN接続型ハードディスクの導入を迷ってきた家庭やエントリーユーザーにもおすすめできるものだ。
もし、「デジタルカメラの画像のバックアップにも使いたいし、REGZAでも録画したい」と考えている方は、できれば大容量をおすすめしたい。たとえば、デジカメの2Gバイトのメディアを週一回バックアップとるだけでも、一年経てば100Gバイト近くになる。さらに地デジの番組をHD画質で録れば、1時間で8Gバイト以上。2時間のサッカーの試合を毎週録り貯めるだけで、半年もすると380Gバイト以上になる。家族でコンテンツを集めると予想外に容量は増えていく。
とはいえ、1TBモデルは「HDL4-Gシリーズ」も比較対象になってくるし、値段もぐんと上がる。今回レビューした500Gバイトのモデル「HDL-GS500」は標準価格29,600円、実売だと2万円後半と250Gバイトのモデル「HDL-GS250」と比べてもお得で、エントリーにはおすすめだ。ますます大容量化するコンテンツをLAN接続型ハードディスクでうまく管理して、いままで以上にコンテンツを活かして楽しんでほしい。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)