[レビュー]コンパクトなLAN接続型HDD--アイ・オー・データ機器「LANDISK Home HDL-GSシリーズ」 - (page 4)

西村敦子(アクティフ)2008年01月16日 19時39分
アイ・オー・データ機器
HDL-GSシリーズ
内容:ビジネス分野でもますます成長を続けるNAS(ネットワーク接続ストレージ)市場。家庭内でもデータ共有だけでなく、DLNA対応でAV機器との連携が可能になったことで用途が広がり、導入するケースが増えてきた。アイ・オー・データ機器の個人向けシリーズ「LANDISK Home」の新製品「HDL-GSシリーズ」は、250Gバイトから1TBまでの容量をサポートする、シングルドライブのエントリー向けLAN接続型ハードディスクだ。

パソコンなしで使える「デジカメコピー機能」や「フォトアルバム機能」

 「LANDISK Home」の特徴であるデジカメのバックアップ機能も充実している。背面にあるUSBポートに対応のデジタルカメラを接続すれば、パソコンを介さずに自動的にバックアップがはじまる。前回バックアップされた画像は取り込まず、新しい画像だけが自動的にバックアップされる「デジカメコピー機能」を搭載しているため、初心者でも迷わず使える簡単さがいい。

 また、保存した画像は、写真のアルバム管理やスライドショーが行える「フォトアルバム機能」を使って、ウェブブラウザを搭載したAV機器やゲーム機から参照もできる。さらに、DLNAに対応したテレビと接続すれば、直接「HDL-GS」を参照して画像を参照することもできる。このリモコンで操作できる手軽さは、パソコンが苦手な家族の味方になってくれるはずだ。

 意外に「撮りっぱなし」になってしまいがちなデジカメ画像を、この「HDL-GS」にバックアップするというルールを作っておけば、パソコンからの活用にも便利。逆に、パソコンから動画ファイルを「HDL-GS」に保存して、AV機器やテレビから参照する使い方もできる。家庭内にちらばっている“コンテンツ”を「HDL-GS」に集めることで、より活用しやすくなるのがこの機能の魅力だ。

 ただ、実際に使ってみると「フォトアルバム機能」に関してはまだまだ改善の余地がありそうだ。デジカメコピー機能を使うと、いったん「全てのファイル」フォルダにデジカメの画像が保存される。それを手動で「アルバム新規作成」で作成した各アルバムに登録していくのだが、デジカメが自動作成するフォルダごと選択して移動させたり、画像を削除することができず、一覧で表示できるサムネイルもやフォルダも5つまでなので、フォルダ数や振り分けが多いとパソコン上でフォルダを作成するのに比べてちょっと面倒だ。

 AV機器やゲーム機からも参照でき、ウェブブラウザで管理していることを考えると仕方ない仕様かもしれないが、基本的には便利な機能だけに、さらに使いやすくなってほしいところだ。

  • 「HDL-GS」背面のUSBポートに対応のデジカメを接続すると、撮影した画像を簡単に転送できる

  • サムネイル表示できる画像は5枚までと少々物足りない。枚数が多く表示できるようになればさらに使いやすくなるはず

  • アルバムはスライドショー表示もできる。機能はシンプルだが、AV機器などパソコンなしの環境では、あると役立つ機能だ

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