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“トンガリ”を持った人材が支えるモバゲーとDeNA - (page 2)

鳴海淳義(編集部)2008年01月15日 20時39分
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 技術部門でのユニークな社内制度としては、「イノベーションラボ」というものがある。DeNAに2年間勤務したエンジニアで、新たに習得したい技術などがあれば、1カ月間の勉強時間と、研究室の個室を与えられる。その期間は通常のタスクからは外され、研究テーマにじっくりと取り組む環境を整えることができる。

 「これに関してはいろいろと考えました。エンジニアの技術力を担保していくとか、トレンドにマッチさせていくといったことは、会社としても非常に重要だけれども、果たしてGoogleさんでやられているような20%ルールが現実的なのだろうか、と。うちのエンジニアを見ていると、本当にサービスの中に入ってどっぷりやっているので、そういうタスクをしょっているときには、100%以上の力をそこに注ぐわけなんです。それだったらいっそ20%ではなく、タスクから外す期間を明確に作ったほうがいいんじゃないかということで始めた制度です」

 あくまでも業務の一環であるため報告義務はあるが、テーマに関しては基本的には自由だ。会社としても、イノベーションラボで1カ月学んだことがゆくゆくは会社の成長につながるという考えを持っている。

 三原氏によれば、DeNAのエンジニアは非常に主体的に働いているという。「彼ら主導で動くケースが非常に多いです。うちの会社はネットのサービスをやっているので、自分が仕掛けたものの反応を肌身で感じられるんです。そういう意味では、エンジニアが自分で作ったものがどういう影響を与えているか感じられるので、そこは本当に夢中になってやれるところがあると思います。だからこそ主体的になれる、だからこそエンジニアの方からいろいろなアイデアが出てくる。そういう環境があるんだと思いますね」

 エンジニアの現場の声で、サービスが変わったり、新しい事業が始まったりすることもあるという。

080115_dena2.jpg DeNA社内には“本物の”モバゴールドが展示されていた

 2008年、DeNAが最も力を入れるのはモバゲータウンのポータル化だ。

 モバゲータウンでは昨秋より検索サービスのオープンベータ版を提供している。一般のケータイサイト検索のほか、Wikipedia、掲示板、ブログ、Q&A サイト、画像、動画の検索が可能で、モバゲータウンをきっかけにして他のサイトへ到達できる検索機能は、ポータルサイト化に向けた重要な機能だ。

 すでにオーバーチュアの検索連動型広告を導入し、収益化も狙う。

 そこで必要となってくるのが、“独自のトンガリを持った人材”だと三原氏は語る。「まだまだ本当にベンチャーですので、目をつぶってこれだけ回していればいいんだということは全然ないので、そういった意味では多少どこかに荒削りな部分があったとしても、どこかでものすごくトンガッているような人たちに集まってきてもらわないといけないなと思います」

 DeNAがイメージする“トンガリ”とは一言でいえば「特異性」。何か一点飛び抜けて秀でたものを持っている人材のことだ。それはビジネスに直結しなくてもいい。「ネットのビジネスは何でもありですので、趣味であろうが何であろうが、本当にビジネスに直結して役に立ってくるシーンはいっぱいあります」(三原氏)

 事実、DeNAにはトンガリを持った人材が溢れている。例えばビッターズの総括責任者は、なんと27歳の社員だ。ずば抜けた営業の実績を上げ、スタンダードを塗り替え続けてきた営業担当者だったという。それがグループリーダーになり、営業部長になり、26歳でビッターズの総括責任者に就任した。また、モバゲータウンの立ち上げ時にシステムを全部一人で書いてしまった人物などもおり、トンガッた名物社員には事欠かない。

 「例えば甲子園のベスト4に入りましたとかでも、やはりそういう経験をしていることで人間性に深みが出てきたり、物事への取り組み方が深かったりというような側面があるので大切にしていますね。ビジネスとは全く関係ないだろうと言われてしまうかもしれませんが、われわれはそういった部分を重要視しています」(三原氏)

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