Wikia Searchは完全にオープンソースだ。誰でも検索エンジンやクローラーのコードをダウンロードできる。中にはこのコードを使って自分のウェブサイトがWikia Searchの検索結果のより上位に表示されるように細工する人もいるだろう。しかし、一方ではコード自体を改善しようとする人もいる。この取り組みは、Wikia Searchの規模が拡大し重要視されるようになった時に、SEO(検索エンジン最適化)業界に大変興味深い効果をもたらす可能性がある。
Wikia Searchではユーザーがウェブページを評価するため、ユーザーが好むコンテンツやサイトを作ること以外に「検索エンジンを最適化する」方法はないとWales氏は主張する。私が何かを見逃さない限り、たとえページに人の評価を付するという選択肢があっても、大半のウェブページは今後も評価されないままだろう。アルゴリズムは今後も問題になるだろう。しかし、私はWikia Searchに大きな期待をかけている。なぜなら、透明性があり、アップデートのプロセスも明確であるオープンアルゴリズムという発想は、現在Google、Yahoo、Microsoft、Askが運営しているブラックボックス化した検索エンジンよりも、はるかにフェアな印象を受けるからだ。
果たしてWikia Searchは成功できるか。たしかに、ウェブ検索は困難でコストもかかるビジネスだ。しかし、Wales氏が言うように「非常に儲かるビジネス」でもある。他の多くの常軌を逸したサイトと異なり、検索機能があり、そして多くのユーザーを呼び込めれば、利益は自然とついてくる。Wikia Search は、まだ初期段階で荒削りではあるが、alpha.search.wikia.comで是非試してほしい。
また、進化しつつある人力ウェブガイMahaloも参照して欲しい。現在、Mahaloは主にスタッフを雇って、トピックページを作成している。しかし、新たに搭載された「Mahalo Follow」機能を使うことにより、ユーザーはサイトをMahaloに推薦することができる。この方法を用いれば、人が気に入ったリンクのライブラリをより低コストで、しかも短期間に作成できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」