ヤフー中国、海賊行為の助長で再び著作権法違反の判決 - (page 2)

文:Marguerite Reardon(CNET News.com)
翻訳校正:ラテックス・インターナショナル
2007年12月25日 14時36分

 中国は模造品と同様に海賊版の音楽や映画についても最大の温床の1つであると見なされている。そしてIFPIはほかの企業や業界団体とともに、海賊版のコンテンツが中国外に流出しないようにこれまで法的な対策を取ってきた。中国の最近の法律改正はこうした対策に役立っているが、海賊行為はいまだに衰えを見せないと専門家は指摘する。

 IFPIは、ユーザーを何十万件もの海賊版音楽トラックに接続させるヤフーチャイナやBaiduなどのサイトの検索サービスは、「中国で合法的な音楽市場を構築しようとする取り組みを台無しにするもの」であると述べている。IFPIは中国でダウンロードされている音楽の99%以上は著作権に違反していると主張している。中国は膨大な人口を擁し、中国市場には大きな可能性があるにもかかわらず、2006年には中国の音楽の売上高はわずかに7600万ドルで全世界のレコード音楽市場の1%にも満たないとIFPIは言う。

 それでも音楽レーベル各社は中国に大きな可能性を見いだしており、中国の企業と協力して著作権を侵害することなく音楽を合法的に配信できるようにしたいと意欲を見せている。

 4月にSony BMG Music EntertainmentはコンテンツアグリゲーターのGlobal Music Internationalと、音楽ビデオ、フルトラックの楽曲、着信音を中国の携帯電話加入者に配信する提携を結んだ。この提携ではGlobal MusicがSonyのコンテンツを携帯キャリアの中国聯通(チャイナユニコム)を通じて配信することになる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]