ブログの世界やウェブ全般では、広告はページビューで決まる。そして、収益面でページビューとユニークビジター数に依存しているGoogleは最もトラフィックを生んでいる企業のひとつだ。
だが、Googleからトラフィックを得るのは簡単なことではない。AdWordsを使った広告キャンペーンは、検索を行う人が自分で意図を表現しているので(そして文脈に合っている広告のクリック率は格段に上がるので)、AdSenseを使った場合よりもはるかに多くのトラフィックが得られる。しかし、AdWordsの広告キャンペーンをチューニングして多くのトラフィックを得るのは簡単ではない。これは、他の入札者やGoogleのアルゴリズムと張り合わなくてはならないからだ。
このため、多くのトップクラスのブログでは、トラフィック源を別のものに頼り始めている。ウェブでナンバー1のソーシャルニュースサイトであるDiggだ。Diggのフロントページに載ると大量のトラフィックが生じ、ウェブサーバが落ちることでも知られている。記事がDiggのフロントページに載ると、即座に何千ものDiggユーザーが情報源のサイトに集まり、ウェブサイトのトラフィックは通常の水準から急上昇する。
しかし、Diggはトラフィックの発生以上に重要な役割を持っている。Diggは人間に基盤を置いた自己組織化システムの実験場であり、重要なニュースがウェブ上を広がっていく原点でもあるのだ。この記事では、現在のDiggが持つ意味を、単なるフロントページという定義を超えて考え、Diggの将来の位置づけを検討する。
Diggの背後にある概念は単純だ。すべてのDiggユーザーは、ウェブ上のページを指すニュース記事を投稿できる。記事がシステムに入力されると他のユーザーが投票を行い、その投票に基づいて面白そうだと判断された記事へのリンクがサイトのフロントページに掲載される。説明は簡単だが、実際のアルゴリズムはかなり複雑なものだ。このサイトを動かしているソフトウェアは、このシステムが公平なものであることを確実にするよう設計されている。SEOを使って検索エンジンを操ろうとする人がいるように、Diggを操ろうとする人たちもいる。そのため、アルゴリズム自体も常に進化している。
Valleywagは最近、Diggのアルゴリズムの仕組みを100語で説明する記事を掲載した。当然ながらこの記事自体もDiggのフロントページに載っている。Nicholas Carlson氏は、記事がフロントページに載るかどうかには、次のような要素が影響すると主張する。
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