Diggの効果--トラフィック誘導を超える固有の意義を分析する - (page 3)

文:Alex Iskold 翻訳校正:吉井美有2007年12月25日 08時00分

Diggの効果

 Diggは多くの意味で重要だ。Diggはソーシャルソフトウェアのパイオニアのひとつである。また、Diggは人間が作った、実際にうまく動いている自己組織化システムの最初の一例だ。Diggはウェブの雑音の中から多くの信号をふるいにかけるフィルタでもある。

 Diggは将来どうなるのだろうか。Diggの今後の姿には多くの要素が影響する。まず収益化の問題がある。Diggはそれ自体で持続可能な事業となれるだろうか。Alexaによれば、トラフィックに増大の傾向は見られない。かなり以前から買収の可能性について噂が飛び交っているが、もしそうなるのであれば、どの企業が買収するかによってDiggの将来は変わる。何にせよ、直接競合の立場にある企業が台頭してDiggを追い越すとは考えにくい。

 ありそうなことは、より多くのサイトが記事への投票機能を取り込んでいくだろうということだ。しかし、これはあまりDiggの脅威にはならない。Diggで最も重要なのは、これがウェブ全体のニュースフィルタだということであり、個々のサイトは競合しない。多くの人が見逃しているが重要なことは、Diggの秘密は記事への投票機能ではなく、分散的な性質を持ち、かつ集約機能を持っている点だ。

 読者はDiggをどのように使っているだろうか。今のDiggの仕組みのどこが好きで、どこが嫌いだろうか。コメントで教えてほしい。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]