Microsoftは米国時間12月13日、ハイパーバイザテクノロジ「Hyper-V」のベータ版を公開した。リリースは、2008年に入ってからと予定されていたが、同社が計画の前倒しを発表するのは今週に入って2度目となる。
同ソフトウェア正式版の発表時期について、Microsoftは、「Windows Server 2008」(2008年2月27日の発売前完成予定)リリース後180日以内という方針を変更していない。
Microsoft仮想化技術担当ゼネラルマネージャーのMike Neil氏は、Hyper-Vベータ版発表について、「これはわれわれからユーザーへのささやかなクリスマスプレゼントだ。その間もうしばらく評価のための時間を頂きたい」と述べた。今回発表されたベータ版には、「クイックマイグレーション」機能、軽量化された「Server Core」の機能の一部としてHyper-Vを使用できる機能など、9月にリリースされた「Community Technology Preview (CTP)」版には見られなかった機能がいくつか追加されている。
2007年に入ってMicrosoftは、Windows Server 2008を年内に発表するため、サーバ仮想化機能をいくつか削除している。それにも関わらず、同社はWindows Server 2008のリリースを2008年まで延期することを余儀なくされている。
Microsoftはまた、Windows Server 2008のライセンスポリシーを仮想化技術に適するように一部修正した。同社は、同OSの「Datacenter」および「Enterprise」バージョンについて、仮想化技術に関する権利の対象を既に拡大している。
「これら2つの製品は広く普及しているが、それはライセンス権によるものだ」とWindow ServerゼネラルマネージャーのBill Hilf氏は言う。「このことは、Microsoftが進む方向を指し示している」
Microsoftは13日の発表の中で、「Windows Server 2008 Standard Edition」ではフィジカルインスタンス1つに加え、バーチャルインスタンス1つを実行することも可能になる見通しであることを明らかにした。「Windows Server 2003 Standard Edition」もフィジカル、バーチャルでの実行が可能だったが、いずれか1つを選択しなくてはならなかった。
Microsoftは11日、当初2008年の第1四半期公開予定としていた「Office 2007」最初のサービスパックをリリースしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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