考えてみれば、彼が挙げた現在起こっているウェブのイノベーションのリストは、米国を含む他のあらゆる国にも当てはまる。実時間あるいは近時間コミュニケーション技術(オンライン掲示板、IMなど)は、現在イノベーションが起こっている、活気のある分野だ。これについてはMarshallのTwitterに関する記事が参考になる。Rebecca MacKinnonの最近行われたChina Web 2.0イベントをとりあげたすぐれた要約記事の中で、Tangos氏が興味を持っているというAnothrとJiwaiという2つの中国のIMサービスがコメントされている。AnothrはRSSフィードをユーザーのIMクライアントに配信するもので(当初はSkypeが対象だったが、今では他のIMもサポートされている)、JiwaiはTwitterに似たサービスを提供する。
モバイルウェブは、だれもが長い間「次の目玉」に挙げているもののひとつだ。その(潜在的な)市場は紛れもなく大きい。有名なモバイルに関する書き手であるTomi T Ahonenは、2007年初めにブログの中で、世界には27億台の携帯電話があると記している。これを他のものと比較してみると、自動車は8億台、パソコンは8億5000万台、有線の固定電話は13億台、クレジットカードは14億枚、テレビは15億台だ。Tomiの記事は1月に書かれていてるので現在の値は変わっているはずだが、モバイルウェブはユーザーがいるところであり、多くのイノベーションが起こるところになるだろうという論点には変わりはない。中国、日本、韓国、その他のアジアの国々が非常によく携帯電話を使っており、多くの場合それによってPCが座を奪われていることもよく知られている。
もちろん、現在のトレンドと将来のトレンドの混合物もできるだろう。例えば、Tomi T Ahonenは2007年10月に、モバイルソーシャルネットワーク市場は現在50億ドルの価値があると述べている。これは明らかに、現在ブラウザベースのソーシャルネットワークから生まれている収益よりも大きい。あるいは、Jason Grigsbyにいわせると「今日の目玉―ソーシャルネットワーク―は、すでにPC市場よりもモバイル市場の方が規模的に大きい」となる(たまたまMarshall KirkpatrickのTwitterストリームから直近のいくつかのリンクを受け取った)。
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