Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobs氏は何年も前から給与として1ドルしか受け取ってこなかったが、近々昇給する可能性があるようだ。
Appleは米国時間11月15日午後、会計年度2007年の年次報告書を提出した。この中の幹部の給与に関する項目を見ると、Jobs氏がまもなく実質的な報酬を受け取る可能性がほのめかされている。ここで同社は、「Jobs氏が引き続きリーダーシップをとることはAppleにとって重要であり、報酬委員会はJobs氏の報酬を再度取り決めることを考慮している」と記している。
これは、Jobs氏がお金に困っているからではない。雑誌Forbsの最新の億万長者ランキングによると、Jobs氏は132位に付けており、予想総資産額は57億ドル。このうち47億ドルはDisneyの株式といわれている。
年次報告書によると、Jobs氏は数年にわたる制限付き株式の譲渡を受けており(こちらのほうが論議をよんでいる)、現在、実際に所有するApple株式の保有数は550万株という。だが報告書は、Jobs氏がAppleに再入社して以来10年間、Jobs氏はAppleの株式を1株も売却していない点も指摘している。
15日のApple株価の終値は164.3ドルだ。Jobs氏が16日、Appleの株式を売却した場合(そんなことはありえないが)、Jobs氏は9億0365万ドルを手に入れることになる。
Jobs氏の給与変更の可能性についてAppleの関係者にコメントを求めたが、現時点で回答は得られていない。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」