Microsoftは米国時間10月25日、「Windows Vista」と「Halo 3」の発売に支えられ、第1四半期の売上高と利益が飛躍的に増加したと発表した。
Microsoftは、9月30日を末日とする3カ月間で、1株あたり45セントに相当する42億9000万ドルの利益と、137億6000万ドルの売上高を達成したと述べた。Vistaについて同社は、企業による複数年契約数が2桁増加し、一般消費者の「かなり大多数」が同OSのプレミアム版を選択していると述べた。
Microsoft最高財務責任者(CFO)であるChris Liddell氏は声明で、「1999年以来最高の売上増加率を記録した第1四半期となり、この会計年度の素晴らしいスタートをきることとなった」と述べた。「営業利益が30%以上も増加したことは、将来に向けて戦略的な投資をしながら売り上げを利益に変えることのできるわれわれの能力をも反映している」(Liddell氏)
Microsoftは、現四半期について売上高が156億〜161億ドル、1株あたりの利益が44〜46セントの間になる見込みであると述べた。会計年度全体については、売上高が588億〜597億ドル、1株あたりの利益が1.78〜1.81ドルの間になると予測していると述べた。
更新情報:Microsoftインベスターリレーションズ担当ゼネラルマネージャーであるColleen Healy氏はインタビューにおいて、同社は過去9カ月間に発売された製品が好調であることから、2007年の売上予想を20億ドル以上上方修正したと述べた。
Healy氏は、「これらの製品がよいスタートを切ったことは非常に素晴らしいことである。これらの製品は今後複数年間に影響を与えるからだ」と述べた。
Microsoftは、同四半期に売り上げが25%増加したWindowsクライアント事業が特に好調であるとしている。全体的にPCの販売が好調であることと、不法コピー削減に向けた同社の取り組みも、この結果に貢献している。Healy氏は、不法コピー率の低下が売り上げ増加の約5%に相当すると述べた。
Halo 3の発売に牽引され、MicrosoftのEntertainment and Devices部門の売り上げは90%増加し、それにより同四半期の利益もかなり増加した。Healy氏は、Microsoftは同四半期に「Xbox 360」ゲーム機を180万台販売したと述べたが、競合製品の問題を理由にクリスマスシーズンの予測を示すことは避けた。Healy氏は、同製品を会計年度全体で利益があるようにすることを同社では依然目標としていると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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