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ヤフー2Q決算、Panamaへの移行で売上増--特損計上で利益は予想下回る

岩本有平(編集部)2007年10月24日 20時54分
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 ヤフーは10月24日、2008年3月期第2四半期(2007年7〜9月)決算を発表した。

 売上高は610億円(前年同期比19.2%増)となり、2007年7月24日時点での事前予想である565〜589億円を上回った。また、営業利益は300億円(同19.2%増)、経常利益は293億円(同18.3%増)だった。純利益については9月30日時点でのバリューコマースの株価下落で評価損が発生し、約37億円の特別損失が発生した結果事前予想の156.5〜165.5億円を大きく下回り、130億円(同4.0%減)となった。

 広告事業では、行動ターゲティング広告やディスプレイ広告、検索連動型広告ともに順調だったことに加え、「Panama」と呼ぶ新広告配信プラットフォームの採用により売上が拡大した。Panamaでは、従来の入札価格に加えて、広告の品質をクリック率やその他の関連要素によって評価した「品質インデックス」を基準に広告を掲載している。ヤフー代表取締役社長の井上雅博氏は「Panamaの導入は予想していたとおり好調。導入当初はクリックレートは上がるがPPC(Pay Per Click)は下がると考えていたが、PPCも現在はPanamaを導入する前ほどに戻っている」と説明した。

 ビジネスサービス事業では「Yahoo!不動産」の商品ラインナップと掲載件数の拡充により、大幅に売上を伸ばしたほか、「Yahoo!オークション」でも法人ユーザーであるストアを前年同期より3割弱拡大したため、テナント料や手数料収入が増加している。また、インフォプラントとインタースコープの子会社2社を合併したヤフーバリューインサイトのリサーチ事業でも新商品が好調で売り上げを拡大した。

 パーソナルサービス事業では「Yahoo!オークション」での取扱高が減ったことや、ストアを利用したオークションが増えたことからシステム利用料収入が横ばいとなった。また、オークション利用条件の変更やキャンペーンの結果、有料会員であるYahoo!プレミアム会員は純増となっている。しかしその一方でISPサービスである「Yahoo!BB」については、ソフトバンクBBと提携見直しにより、前年同期比で大幅な減少となっている。

 なお、広告事業においては8月31日に子会社したオーバーチュアの9月分の損益が連結されている。これにより売上が約30億円増加したものの、営業利益や経常利益への影響はきわめて少額という。

 第3四半期の見通しについては、以下の表の通り。売上高は、オーバーチュアの損益が3カ月分連結されることから大きく拡大する予定だが、その一方で減価償却費など販売管理費が増加するため、第2四半期に比べて82億円の増加を見込んでいる。

ヤフー2008年3月期第3四半期(2007年10〜12月)決算 見通し(単位:億円)
項目 第2四半期(2007年7〜9月)実績 第3四半期(2007年10〜12月)見通し
売上高
610
684〜708
営業利益
300
297〜311
経常利益
293
293.5〜308
純利益
130
166〜175

 また、Yahoo!JAPANのトップページをリニューアルする旨を発表。カスタマイズ機能や地域情報枠などの設置などでユーザーの利便性を高めることで、中長期的な広告商品の売り上げ向上をねらう。リニューアルは10月下旬から一部のユーザーに対して実施し、2008年初頭にかけて正式版をリリースする予定だ。

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